ＤＩ　ＭＡＰＩＧＩＬ　ＡＮＧ　ＩＮＩＴ
（止まらない暑さ）
　
95年：セイコ・フィルムズ
監督：トト・ナティヴィダッド、チト・ロ−ニョ
主演：ロサンナ・ローセス
　　 　ジェストニ・アラルコン
　　　 ミゲル・ロドリゲス
　　　 ホヴィット・モヤ
　　　 シルヴィア・サンチェス
　　　 ローズマリー・ヒル
　　　 エディー・グチェレス
　　　 リナ・レイエス
　アクション派のトト・ナティヴィダッドと人間ドラマ主体のチト・Ｓ・ローニョが共同監督とは、どういうふうに分担したのか興味津々。
　でも二人にしては水準にやや達しない程度のできなので、あまりうまくいかなかったのでは、と推測をもたげたり…。
　まあ売春婦の連続殺人を扱う内容だし、ロサンナ・ローセスが主演なので、個人的にはセクシーな要素ばかりが気にかかる。
　映画は途中で犯人をバラしてオッと思わせるも、ちゃんと逆転構図をつくるから、脚本のフミルデ・“ミーク”・ロハスが練ったのだろう。いったん起訴されたミゲル・ロドリゲス演じる容疑者を、グレッチェン・バレート演じる女性弁護士が卓越の手腕で無罪へ持ちこむ描写にも目をみはるうまさを感じとる。ただしツメの飛び降り自殺はクライマックスの途中からバレバレで、二人のうちどちらの演出かわからないものの、緊張を引っぱりきれなかったんじゃないか。殺人の動機をとっても、父親殺しにゆらいのトラウマが、またかの印象。
　とにかくロサンナのボディーの誘惑がものすごいパワーを発するばかりが注目である。周辺にいる仲間がどんどん犠牲になっていく売春婦の役で、まず雨の中で客引きのときにスリップのような衣装だからウハウハ。あとで再び同様のシチュエーションがでてくるが、ロサンナだけボディコンに乳首が浮かんでいて、キャーッ。ジョストニ・アラルコン演じる刑事が職務質問にくるシーンでは、ハイレグ・パンティーどころか乳首までシースルーの下着のまま応対で、よくもジェストニたちは冷静でいられるものよ、と半あきれ状態に。スケスケのインナーを着る際のパンティー一枚のうしろ姿もビンビンにそそる。犯人が押し入ってきて格闘になり、ジェストニの家へ逃げるエピソードでは、またもハイレク・パンティーと乳首がシースルーの下着。ジェストニとの風呂での愛撫につながり、濡れてピッタリと貼りつき、さらにスケまくるどころか、ほとんど着ていないも同然。その肌と布の間にジェストニが手を突っこみ、もーう、スケベねー。朝になって、ベッドでうつ伏せに寝ているボディーにはパンティーがギュッ、仰向けにかわるとオッパイがポロッ、でまったくイカせてくれるなー。いよいよ恋仲に進展のジェストニとホテルへ泊まると、ボディコン衣装を脱いでの黒いパンティー一枚が、引き締まったヒップラインといい、ポコッと山をつくるオッパイといい、ほとんどパーフェクト。嵐のあとで道路が川に変貌はマニラ名物（!?）だが、ここで水に浸かりながら犯人に追いつめられるシーンだけ、もっとスケまくらなきゃ、とやや不満を残した。
　もっとも美人だけど、ロサンナは腕に刺青のあるのが好みじゃない。親友の娼婦役のシルヴィア・サンチェスのほうが、じゃっかんブスっぽいものの、おいしそうなのは事実。ジムでロサンナとハイレグのレオタードでトレーニングのあとにシャワーを浴びるシーンで、カメラはパンティー一枚のうしろ姿の全身を二人一緒にとらえる。ピチピチにくっついたパンティーからは丸みえよりも刺激的なお尻が並び、どうしてもシルヴィアのほうへ視線を送るから、ロサンナ、ごめんなさい。
　ブスっぽいという意味ではグレッチェンもだが、正直なところ、けっこう彼女のファン。ジェストニの恋人役で登場し、ラヴ・シーンでシルクのガウンをはおった下着姿。ジェストニがガウンの帯をほどき、ブラの紐をおろし、まさか、それ以上みせるの、と鼻血のでる寸前でアウトながら、心臓に負担をかけてくれる。ミゲルとできたあとは海岸でのデートがあり、グレッチェンったら、ビキニがキュート。ローズマリー・ヒル演じるミゲルの母とミゲルによって部屋へ閉じこめられ、無理やり赤い衣装に着がえを強いられるシーンのみ、さすがに下着にむかれるぞ、とカッカ興奮を呼んだぶんだけ、そうならないのが残念だった。
　犠牲者の娼婦たちでは、イサドラ演じる二人目が車でピック・アップされると、海岸まできてパンティー一枚に脱ぎ、夜の海へと走っていく姿にオットット。濡れたボディーがでてこずにアレレと感じるものの、乳首と陰毛のあたりに藁を乗せて全裸死体なので、とりあえずは納得。あとはリリー・マドリガル、エヴァ・ラモス、アナリン・アンペルス、リエ・ナカムラ（漢字表記不明。ひょっとしてＡＶモデル？　どこに日本女性がいるのか、さっぱりわからなかったが…）のうち、誰がどの役なのかはっきりしないながら、冒頭の逃げる女はただでただけ程度、五人目は太ったブスなので問題外で、三人目、四人目がそこそこみせる。三人目はダンス・ステージにおいて、エキゾティックな雰囲気のひいき目になればカワイコちゃん。黒い網タイツのボディー・スーツからブラをおろしたり、赤いボディコンから上半身裸でお尻を突きだすものの、オッパイは露出なしのままが惜しいかな。四人目は淫乱っぽい挑発さを秘めた、まずまずの容貌。黒いボディコンを脱いで紐なしブラの白い下着姿にかわり、殺意に気がついて逃げるのだが、走るときにハイレグのパンティーがお尻に食いこむあたりが嬉しいサーヴィス。
　なおグレッチェンの弁護士の先輩で、裁判のときに検察になる役にエディー・グチェレスがゲスト出演し、グレッチェンとケンカ寸前をまねくその妻役にリナ・レイエスが顔をそえる。リナにも脱ぐ設定がほしかった。