ＤＥＳＰＥＲＡＤＡ
（絶望の女）
　
　年：レジェンシー・フィルムズ
監督：フランシス・“ジュン”・ポサダス
主演：ヴィダ・ヴェルデ
　　　 グレゴリー・リワグ
　　　 ジョージ・エストレガン
　　　 エルサ・エンリレ
　　　 アマンダ・アモーレス
　　　 マーク・ヨセフ
　　　 ディック・イズラエル
　ヴィダ・ヴェルデという女優を楽しむセクシー作になる。
　まずタイトル・バックに少女のごとき女性が白い下着みたいなワンピースで現われ、下からのぞきこむアングルのパンティーがチラつきそうなショットのあと、滝の落ちる池で水をかけて乳首がスケるかと視線を釘づけのうえ、全裸に脱ぐのは遠景だが、一糸まとわぬ姿で滝にあたり、池の中を泳ぐ。さっそくウハウハの出だしではないか。
　田舎に住むヴィダ演じるアニータはならずものがうろつくのを恐れ、父のベルト（ヴィク・ヴァリオン）が市長のラモン（ジョニー・ウィルソン）に対策を訴えるも、警官が足りないと断られる。それどころか市長と結託のモニコ（ディック・イズラエル）がリーダーの五人組が父を殺す。母のロセンダ（ナティー・サンチャゴ）と兄のアルネル（ボビー・ベニテス）と家財道具をまとめて村を去る途中、今度は兄がやられるや、母もショック死。叔父のペドリン（ダニー・リエル）の家に移ると、モニコが叔父の友人だったため、叔父の家にやってきてアニータに欲望を抱く。叔母（ジョシー・ガルヴェス）が「まだ子どもよ」ととめるも、モニコは白昼の野外でアニータをレイプし、処女を奪う。絶望でアニータは自殺を試みるや、叔父夫妻に救われる。実は裏で叔父がモニコにカネをもらっているが、それを知らない。復讐に転じたアニータはモニコを誘惑で引きよせ、愛撫のときに石で殴り殺す。怖くなって逃げだし、マニラへ向かうフェリーの中で親切な夫人（ルシタ・ソリアノ）に声をかけられる。夫人の屋敷にメイドで住みこむと、主人のアンドイ（ジョニー・ヴィカール）が襲う。アニータが誘ったとの夫の言い訳を夫人が信じたため、クビで追いだされるや、同じくメイドのメディン（エルサ・エンリレ）も一緒にやめる。メディンの知人のママさんを頼り、ディスコ・パブのダンサーになってトップレスで踊るのを中年男性のルドルフ（ジョージ・エストレガン）がみそめる。愛人として囲われ、幸せをつかもうとのとき、ルドルフが腹上死。再びダンサーに戻ると、今度は若いジョナス（グレゴリー・リワグ）の視線をとらえる。以前にアニータとジョナスは買いもののカネを引ったくられ、困っているメイドのアニータにジョナスがカネをあげたときに出会い、ルドルフの援助でアニータがカレッジにかよい始め、たまたま恋人の女子学生のマルー（アマンダ・アモーレス）をジョナスが迎えにきた校門で気がつき、マルーが嫉妬との二回の接触をもっている。マルーはジョナスの子を妊娠にもかかわらず、プールのパーティーで知り合ったジェフリー（マーク・ヨセフ）とイチャイチャで、ジョナスをイラつかせる。アニータがジョナスの子をはらみ、マルーが出産。マルーの浮気とアニータの妊娠をジョナスが知るも、いったんマルーと復縁で自分も二股ながら、アニータの出産によって尻軽のマルーを捨て、アニータと結婚を決める。故郷が同じだと思って帰れば、なんとジョナスは市長だったラモンの息子。しかもアニータが落ちぶれた叔父と偶然に教会で再会し、家族の惨殺や自らのレイプの背後に市長がいたとの告白をうける。今は下半身不随の市長を猛烈に責めれば心臓マヒで倒れ、赤ん坊を連れてアニータが去る。
　ボーイ・リド・パタリンフグのストーリーのもと、脚本のホセ・レイエス・バラグタスはホセ・“カカ”・バラグタスだと思うが、母、ルドルフ、市長と三度も心臓マヒを使うあたりが安易になる。ハッピー・エンドも予定調和で、まあ、こんなもの。
　とにかく注目はヴィダ・ヴェルデの脱ぎっぷりにかかり、冒頭の全裸の泳ぎに始まると、モニコのレイプがやってくれる。ワンピースを破られて乳首をポロリに、処女喪失で股のまわりが赤く染まったそのワンピースの布を前にあて、お尻丸だしで呆然と歩き、海岸で布を落とすや、素っ裸で海へ入っていく。オッパイ露出のみならず、陰毛がチラつき、入水自殺を叔父夫婦がとめて暴れ、形が絶品の乳房が揺れまくる。叔父が気絶させて抱きあげ、全裸でかかえられるのにオマンコがのぞきそうなら、ビーチに寝かされて、オリーヴ・マドリデホスが演じると推測の叔父夫婦の幼い娘がワンピースの布を拾ってきてかけるまで素っ裸をたっぷりとさらす。フランス・“ジュン”・ポサダスが全体的には凡庸だが、ここだけはパワフルにヴィダ・ヴェルデの魅力を全開に描く。アニータのモニコ殺害は海岸の岩場で白いワンピースが濡れてスケチチになり、モニコが脱がしてオッパイがモロの素っ裸で愛撫のとき、大きな石を拾ってモニコの頭にぶつけるが、ヴィダのオッパイと同時にディック・イズラエルのお尻がみえてゲーッ。メイドで住みこむや、床のふき掃除で前にかがみ、シャツからバストの谷間がこぼれる寸前をアンドイがこっそりながめる。シャワーでオッパイをバッチリの全裸でボディーを洗っているとアンドイが入ってきて迫り、抵抗のうえ、バス・タオルをあてただけの素っ裸で逃げる。ダンサーでステージはパンティー一枚にレイを首にかけたトップレス。ルドルフとセックスで騎乗位は、全裸のヴィダのオッパイと腰つきに悩殺をうける。部屋のＴＶには西洋のポルノが流れ、白人のデカチンをフェラチオが映っている。ルドルフが死んで二度目のステージは、乳首のスケた小さなブラのビキニがたまらない。ジョナスと焚き火の海岸でセックスは駅弁ファック型の体位がよいも、ヴィダのオッパイもだが、グレゴリー・リワグのお尻が前面に、オイオイ、やめてくれ。ジョナスに妊娠を告げてのセックスは立ちバックで、またもアヌスのみえそうなグレゴリーのお尻に気持ち悪さをもよおす。アニータの回想のセックスではジョナスにガウンをまくられ、素っ裸のヴィダが横からのボディー・ラインとオッパイをおがませる。
　アマンダ・アモーレスも負けてなくて、ジェフリーに声をかけるプールのパーティーで赤いワンピースの水着がそそり、濡れて全身に貼りつく。ジェフリーとセックスで全裸にオッパイどころか、濃い目の陰毛を完全に露出し、四つんばいのワンワン・ポーズのバックでもだえる。アニータの出産がダブるジョナスとのセックスでは膝だちで抱き合い、乳首をペロペロとなめられる。屋敷のプールで水泳はローブをはおって現われ、どんな水着かなと期待が高まるや、なんと下は水着じゃなく素っ裸で、オッパイや陰毛が堂々と眼前に広がる。
　エルサ・エンリレにヌードがなく、アニータと住んだ寮に恋人のアルベルト（トニー・マルティネス）が訪ねてきたとき、アニータとともにスリップなのと、ルドルフの腹上死にあわてるアニータのところへ駆けつける際にスケてパンティーのみえるランジェリーくらいにとどまって残念。
　ロレーナ・グマフェリックス、アイダ・デディード、エヴィータ・エヴォラ、チェン・ヴィリアなどの名前がクレジットに載るが、マルーの友人役は女優名が不明ながら、プールでベージュのワンピースを披露する。ほかにプールのシーンにはプール・サイドを走ったり、寝ころがってキスをかわしたり、カップルで飛びこんだりのビキニがいて、ジェフリーに近づくお尻がハイレグのパンティーの女性に引かれる。アニータとメディンがママと面接の店内で踊っているトップレスとビキニのダンサー二名は、たぶん本物だろう。
　いずれにしてもヴィダ・ヴェルデの全裸にクラクラだった。