ＭＡＲＳ　ＲＡＶＥＬＯ’Ｓ　ＤＡＲＮＡ！　　ＡＮＧ　ＰＡＧＢＡＢＡＬＩＫ
（マルス・ラヴェロ原作　帰ってきたダルナ）
　
94年：ＶＩＶＡファミリー・エンターテインメント
監督：ペケ・ガリアーガ、ロール・レイエス
主演：アンジャネット・アバヤリ
　　 　チェリー・ヒル
　　 　エドゥ・マンザノ
　　 　ルストム・パディーリア
　　 　ボン・アルヴァレス
　　 　ピリータ・コラレス
　　　 レスター・リランサン
　　　 アイアイ・デラス・アラス
　アンジャネット・アバヤリがダルナを演じるとあっては、まさに適役とのイメージがわきあがり、期待を抑えきれない。三年前の『ＤＡＲＮＡ』のナネット・メドヴェドよりも、ずっと興奮できるはず。
　というわけで、まずスリット・スキャンによるオープニング・タイトルがオイオイ『スーパーマン』かよ、と苦笑もの。アーチー・カスティーリオによるテーマ音楽も、どことなくジョン・ウィリアムズのスーパーマンに似ていないこともない。
　なんて冒頭のチンプさは気にもならず、すんなりと受け入れる。
　内容はいかにもフィリピンっぽいあたりがユニーク。最初に村が洪水の被害に遭遇し、ペルラ・バウティスタ（タイトル・クレジットから落ちているのはなぜ？）演じる祖母や、レスター・リランサン演じる弟など、ダルナに変身の女性であるナルダの一家が住んでいるバランガイごと移動をよぎなくされる。厳しい現実を匂わせくるエピソードで、荒涼たる風景の中、村人たちが荷車を引いていく光景が興味深い。
　チェリー・ヒル演じる敵役がちまたに悪の伝道をもくろみ、大衆を宗教儀式のようなイヴェントで煽動するのも、カトリック国らしいアイディア。それでペルラがはまる展開になる。
　ただしダルナに変わるための石を奪われたＡＪ演じる主人公のナルダが記憶喪失に陥り、知恵遅れみたいにふるまう前半は、ＡＪの演技がうまいものの、あまり感心できない描写。レスターがあっさりチェリーから石を取り戻す部分が安易すぎる。エドゥ・マンザノ演じる警官と、ルストム・パディーリア演じる従兄弟との間でＡＪが三角関係を繰り広げる設定も、もっとドラマがほしかった。といった印象で、わざと子どもでも理解できるように複雑化を避けたのだろうか。
　それにしてはチェリーとピリータ・コラレスが演じる邪悪の親子が怪物に変身や、ＡＪのダルナが大ヘビと対決のあたりはオドロオドロしい雰囲気がかなり強く、子どもには刺激的すぎて、マジで怖いんじゃないかと想像する。
　まあ、ＡＪのセクシーな魅力に導かれて、どちらかといえば大人がみるファンタジー、なんて感じだろう。
　チェリーとピリータが演じる髪の毛がヘビになった怪物女はメデューサからのいただきに違いないが、1950年にマルス・ラヴェロが始めてコミックの『ダルナ』を連載のとき、このヘビの女神のヴァレンティナというキャラクターと戦っているから、原作どおりなわけだ。チェリーは彫りの深い容貌がエキゾチックで、ヘビを隠すためにシーク教徒のような布を頭に巻いた姿が似合っていて、なかなか素敵な悪役ぶり。ちょっとファンになる。
　大物歌手のピリータは、その妖艶な色気からくる怪しいムードがいかにもピッタリで、この存在感はただものでない。
　誘拐されるうるさい女性を演じたアイアイ・デラス・アラスがコメディー部分を担当し、いつまでもずるずる引きずらず、ワン・ポイントのエピソードにとどめることもアクセント的に効く。
　ペケ・ガリアーガとロール・レイエス監督は、女優陣の扱いが実にうまい。
　もちろんＡＪがフェロモン爆発なのは、いうまでもないだろう。赤いハイレグ・ビキニ同然のダルナの衣装にボディーを包み、走るとき、蹴るとき、回転するときに胸がブルッ、ブルッと揺れる。今にもブラからオッパイがはじけそうで、視線は釘づけ、下半身はビンビン、よだれがたれそう。キュッとしまったウェストがつくるくびれにもため息がもれる。爆発で火を浴びたエドゥを助けるため、エドゥを抱いて海へ飛びこむシーンでは、それほど貼りついていないものの、濡れたパンティーまでおがませてウハウハ。特筆すべきは、ハイレグの切れあがりから伸びる太腿の度を越えた挑発。これほどムズムズとそそるおみ脚には、そうそうめぐり会えるものではない。クライマックスの対決で空へ舞いあがると、チェリーがＡＪにしがみつくや、腰のラインに顔をあて、太腿に手をまわしていて、イキそうなくらい挑発的。戦いの迫力などあったものじゃなく、ただお色気パワーにノック・アウトをうけるのみ。
　ＡＪのダルナはこれ一本きりだが、もっと続けてほしかったなあ、というのが正直なところ。別に内容なんて、くだらなくていいんだから。
　余談ながら、ＡＪはフィリピンでブレイクの前に、アメリカでハード・コアに出演した過去があるとのウワサ。その作品に当たるのをみてみれば、顔がイマイチはっきりしないためにＡＪかどうかの確証はないのだが、相手の男のチンポをつまんでバックで挿入のときのオマンコが理想的な形。毛がモジャモジャ生えていたり、ヒダヒダが汚かったり、オマンコというのはなかなか好みのタイプに出会えないのだが、ＡＪのはもう愛液をかぎながらチュッチュッチュッと濃厚に吸いつきたい欲望をかきたてるみごとなフォーム。騎乗位でチンポがピストン運動するときのオマンコも文句なしの伸縮感だし、突きだしたお尻からみえるアヌスがしびれるくらいキュート。思わずペロペロなめたいだけでなく、舌の先をベロッと押しこみたくなる。
　ああ、あのパンティーをむくと、中には宝石のように輝くオマンコとお尻の穴が眠っているんだなあ、と想像すれば、ハイレグから伸びる太腿にいっそうの興奮が高まる。