ＤＡＲＡＮＧ
（弱火）
　
10年：スタリオン・プロダクションズ
監督：ルーカス・マルセド
主演：ジェフ・ルナ
　　　 アイカ・タンタコ
　　　 テア・アルヴァレス
　　　 ＣＪ・マナロ
　六十分ほどのディジタル作で、フィリピノ・ポルノといえる。
　寄宿舎に住む若い娘のアケミ（アイカ・タンタコ）は、ずっと亡くなった恋人のエルモ（ジェフ・ルナ）を忘れられずにいる。あとでアケミとエルモは過去にカネを持ち逃げし、追っ手にエルモが殺されたとわかる。寄宿舎へ新しい部屋の借主のサムエル（ジェフ・二役）がくるや、エルモにそっくりでアケミが性欲を抱き、悶々ともだえる。これに若い男の住人のチト（ＣＪ・マナロ）が恋人のクラリサ（テア・アルヴァレス）の処女を奪う前に、ホモの友人（ジョヴァニ・アルカンタラ）と同性愛の肉体関係をもつサブ・ストーリーがからむ。
　アケミの気持ちに気がついたサムエルがアケミとセックスし、二人でエルモの墓に参ってしがらみをふっきり、愛で結ばれるというだけの話で、内容は薄っぺら。語り口の表現でなく、ルーカス・マルセドがいかに濡れ場をつくるかに興味が集まる。
　まず冒頭でアケミが自分の全裸を鏡に映す。
　サムエルの短パンから陰毛がハミでる水あびをアケミがのぞく。
　チトがホモの友だちにフェラされる。
　木陰でハイスクールの制服のクラリサをチトが愛撫。
　風邪で悪寒のサムエルを看病で、アケミがサムエルをハダカに脱がせる。
　サムエルとチトの全裸の水浴びをアケミとクラリサがのぞく。
　チトとクラリサがセックス。
　アケミがエルモを思いだし、逃走の山小屋で回想シーンのセックス。
　サムエルの荷物からアケミがパンツを盗む。
　パンツのないサムエルが全裸で寝る。
　エルモとセックスの記憶にアケミがもだえる。
　アケミとサムエルがセックス。
　エルモの墓参りのあとに、アケミとサムエルが濃厚にセックス。
　との流れで、いわばフィリピンの特徴なれど、男のヌードの満載が気持ち悪い。ジェフ・ルナはお尻や陰毛ばかりか、山小屋での立ち愛撫や追っ手にあわてて起きるとき、パンツがなく全裸でベッドに入るときにチンポが丸だし。アケミとの一回目のセックスはアヌスがみえそう。ＣＪ・マナロとジョヴァニ・アルカンタラはパンツを脱ぐも、フェラのモロをごまかし、あーっ、よかった。
　もちろん女優陣もちゃんと露出を惜しまず、普通のかわいいお姉ちゃん的なアイカ・タンタコは鏡に映す裸体に陰毛がバッチリで期待を抱かせ、山小屋の立ち愛撫でエルモの指先がお尻の割れ目をなでて興奮を高める。山小屋のセックスで横向きオッパイとお尻と陰毛や、サムエルと一回目のセックスでお尻、二回目のセックスで横向きオッパイとお尻、女性上位で下向きオッパイとお尻と陰毛、騎乗位で上向きオッパイがよく、追っ手にあわてて起きるショットでは、なんとオマンコがみえる。エルモを思いだすもだえがブラとパンティーのままや、サムエルにオッパイをもまれ、陰毛に手がかかるのはまずまずも、セックスで挿入がフリとバレバレがイマイチかな。
　平均のやや下くらいの容貌のテア・アルヴァレスは制服のブラウスのボタンをはずし、乳首のでるのがかわいい。チトをフェラで下向きオッパイや、正常位とセックス終わりの寝転びで上向きオッパイがキュートながら、お尻のアップでパンティーをはいた状態がマイナスといえる。
　とにかくルーカスの性描写はさほどうまくないも、一応はアイカのオマンコをおがませてくれた点に感謝がわきあがる。