ＣＯＬＬＥＧＥ　ＧＩＲＬＳ
　
99年：タウルス・フィルムズ
監督：ロベルト・デロス・レイエス
主演；ヘーゼル・エスピノサ
　　　 ハスミン・トレンティノ
　　　 ローズマリー・ローズ
　　　 ニッコ・モンテス
　　　 エルウィン・モンテス
　　　 アルド・アルヴァレス
　　　 エリック・ロドリゲス
　　　 マリネラ・モラン
　フィリピン映画の青春ジャンルで得意のカレッジものながら、ヘーゼル・エスピノサ、ハスミン・トレンティノ、ローズマリー・ローズ、マリネラ・モランの顔合わせとは、ずいぶんに二線級。でもセクシーな内容に決まっているから、けっこうウハウハに違いない。
　貧しくてエリー・ペレス演じる父からなけなしのカネをもらって上京の女学生役がヘーゼル。彼女を姉のように慕う性格の弱い下級生がマリネラ。これに香港旅行するなど裕福そうながらも、実はリッチなパパに囲われている設定のローズマリーや、両親ともに義理の関係で、ライラ・ロレナ演じる母を愛し、その母を苦しめるアリエル・レイエス演じる父を憎み、アリエルから性的欲望を抱かれているシチュエーションのハスミンが同じ寮へ住むようになる。
　アルド・アルヴァレス、エリック・ロドリゲス演じる男子学生の顔もみえるから、女子専用ではないようだ。
　マリネラにはレーイ・サトゥル演じる怠け者の父がいて、セックスの奴隷のように扱われ、ほとんど希望のない日々。リンダ・エンカバ演じる母もカネをむしりとられるばかりで苦労が絶えない。あとでレーイは強盗に殺され、マリネラは頭がおかしくなり、いったんはアルドと結ばれるものの、絶望への恐怖から自殺。
　ハスミンはライラに暴行するアリエルに殴りかかり、逆に反撃でボコボコに合ったとき、みかねたライラがアリエルを刺す。
　ヘーゼルは家族のことが心配でウェイトレスの仕事が上の空だったため、あっさりとクビ。しょうがなく「カネのためだ」と自分にいいきかせてニッコ・モンテス演じるあやしい男に体を売り、処女を捧げる。でも父の治療費を工面できず、亡くなった知らせがきて号泣。
　まったく暗い物語である。
　ローズマリーがキャンパスでエルウィン・モンテス演じる同級生と出会い、いきなりラヴラヴに陥るのはちょっと性急な印象。パパがエルウィンとのことを責めて暴力を振るうのだから、こちらも悩みの質はぜい沢だが、決して明るくはない。
　でも後半は希望のある話に転じて、まあいいんじゃないか。
　ニッコはヘーゼルが忘れられず、恋人相手だとインポに。
　ハスミンはバーのダンサーとなるも、相変わらずアリエルにつけ狙われ、店の帰りにあわや、というときエリックに助けられる。
　ローズマリーはパパと別れ、エルウィンを受け入れる。
　いろいろあったものの、ヘーゼル、ハスミン、ローズマリーの三人は友情を確かめ合い、それぞれの人生へ。五年後、ローズマリーはエリックとともに、わだかまりのあったノルマ・ディンガル演じる母とも和解し、幸福な家庭生活を築いている。ハスミンはエリックと結婚のあと、家政婦を雇うだけの中流ライフを確立。ヘーゼルは故郷へ帰ってエストレリア・デイ演じる母と食堂を開業で、そこへニッコが「探しまくった」とやってくる。ヘーゼルは初めてニッコからの真剣な愛を知って交際を決心するや、ところで「お名前はなんですか」と聞くラストのオチがシャレている。
　くだらないと否定は簡単なものの、どことなく好感の持てる作品。勉強の様子が皆無なのがいかにもフィリピンっぽいし、生活に追われるあたりに社会学的興味があるとも思える。
　拡大解釈か。
　ところで目的の色っぽい要素は、これでもかのテンコ盛りなのが嬉しい。
　一番かわいいヘーゼルはシャワーを浴びるシーンで、いきなりの全裸。横からとらえたボディーはオッパイばかりか、陰毛もチラつく。ニッコに抱かれるときは赤い照明の中、お尻から浴槽へと入り、体の位置を反対に変えてセックスを始めると、オッパイがバッチリの混浴にスゲーッ。
　とくに挑発をくれたのはハスミンで、アリエルに殴られるシーンにおける緑のピタパンからプロポーションをうかがわせ、ダンサーとしてのステージがやってくれる。赤いビキニ下着に赤いガウン風の薄いシャツをはおっているも、シャツを脱ぎ捨てると極小ビキニは完全シースルー素材で乳首も陰毛もスケている。それで開脚や、お尻の突きだしポーズで食いこませ、キャーッ、イッちゃうよう。エリックと船旅のシーンでは客船のベッドで女性上位のセックスを始め、オッパイがチラチラ。うーん、もんでみたい。
　ローズマリーはエルウィンとデートで室内温泉プールへ行き、超ハイレグ・ビキニでジャグジーへ入る。そのあと赤い画面になって、泡風呂で抱き合うときにブラをはずし、オッパイがドバーッ。
　三人が水着で遊ぶシーンも用意され、ヘーゼルの黄色いビキニ、ハスミンのトロピカル柄のハイレグ、ローズマリーのボトムが大きめながら、ヒップラインがくっきりでた赤いセパレーツと、いずれもキュート。
　素晴らしい。
　マリネラはベッドの上で異常さを示すとき、全裸でオッパイが丸みえなうえ、アルドとのセックスでも乳首がバッチリ。トイレで自殺の姿はパンティー一枚で、やはりオッパイをモロだし状態だから、なかなか頑張っているじゃないか。
　あとタイトルから名前が欠落で何という女優かわからないのだが、ニッコの恋人役がまずまずの美形。シャワーからでてくるとスリップ一枚で、かなり太めだなあと思わせるも、黒いパンティーになって騎乗位でニッコにまたがったときのヒップラインがおいしそう。ただしオッパイが全開になると、いささか乳首が黒ずんでいてげっそり。お腹のあたりのお肉もダブつきがはげしく、これじゃ容貌のかわいさ減点だった。