ＣＨＥＣＫ−ＩＮＮ
　
04年：ＡＴＢ−４フィルムズ
監督：ニール・“ブボイ”・タン
主演：クーデット・ホナサン
　　　 ローズ・ヴァレンシア
　　　 カトリナ・パウラ
　　　 ジョン・アパシーブレ
　　　 デクスター・ドリア
　　　 クリス・ダルス
　　　 パオロ・ガブリエル
　　　 ジャック・メンドーサ
　　　 ヴォン・アラルコン
　すっかり映画撮影のメッカ（？）となったホテルＳＯＧＯにおけるロケのソフト・ポルノ。クーデット・ホナサンとローズ・ヴァレンシアが共演する。
　クーデットがホテルのカウンター係で、ローズが常連客の娼婦。クーデットはジョン・アパシーブレ演じる恋人がいるながら、デクスター・ドリア演じる母がタンス預金をつかいこみ、クリス・ダルス演じる寝たきり同然だった父が入院し、ヴォン・アラルコン演じる弟がシャブで逮捕され、パオロ・ガブリエル演じるプレイ・ボーイに誘われていたので、カネの必要から売春に応じる。これがショーン・サンチェス演じるマネージャーの知るところとなって、規則違反だとクビに。ローズはショバ代を払わなかったため、ストリート・ガールたちがローズの商売繁盛に嫉妬でヴィク・ヴェラヨとジミー・コンセプション演じるヤクザに訴え、ヴィクから麻薬の注射で廃人になる。
　ジャック・メンドーサ演じる若いジゴロがジョシー・ガルヴェスとスーザン・コルプス演じるおばさん相手にホテルを利用。ジョシーとスーザンがハチ合わせでジャックが性病とわかるのと、ローズが日本人客をつかみ、セックスではなくマッサージさせられるのみがコメディー部分。
　アウ・マルフィルやエルヴィー・ルゴ演じる隣人たちとデクスターが四六時中、麻雀に興じていたり、ローズが夜にレイプの危機に遭遇したり、ローズを嫌う娼婦がほとんど賞味期限の切れたおばさんだったり、失業のクーデットに仕事がみつからないなど、フィリピン気質や社会をじゃっかん風刺する。ＳＯＧＯがマラテ店なので、ロハス通り沿いの海岸が舞台なのも親近感がわく。
　チェック・インでジョシーが「ショート・タイム」といい、ローズが「オーディナリー・ルーム」と指定の金銭感覚がまたフィリピン人。ホテルＳＯＧＯ（ノヴァリチェス店）のお得意さま（！）であるこちとらは、いつもＶＩＰルームの半日使用だが…
　なんてことはさておき、ナイショで売春なら勤務先のＳＯＧＯを避けて、クーデットはなんでほかのホテルに泊まらないのか、との基本的な疑問がわいてくるアホなストーリー。マジでしょうもないドラマは関係なく、クーデットとローズの脱ぎっぷりに期待がかかる。ジョンとの三度、ジャックに抱かれる幻想の三度、パオロとの売春の七回あるセックスでクーデットは上向き、下向きのオッパイ、立位、座位のオッパイをあらわにし、相当なるパワーで迫ってくる。座位でうしろから乳房をもまれるのと、シャワーを浴びながら愛撫の濡れた全裸の肌には、思わず生つばゴクリ。ただしオッパイ全体の形は絶品ながら、乳首のアップがでてくるのが興奮なものの、乳輪の色合いと乳頭がイマイチかな。ちょっとぜい沢な感想かもしれないが、乳首の趣味にうるさいもので…　それよりも絶賛なのは、仕事から帰ったクーデットが自宅の部屋で素っ裸になってベッドに寝ころぶところに尽きる。黒い下着姿からブラをはずし、パンティーをとるのをオマンコがうつるアングルでとらえるからたまらない。照明でアソコのあたりが暗くて実際はみえないのだが、ホント、今にも具がのぞく寸前じゃないか。しかもうつ伏せに転じると、やはり影がなければお尻の割れ目の奥にアヌスが丸みえに違いなく、ほとんど冒頭近くにあるこのシーンで早くも降参。さらには最後のジョンとのセックスで四つんばいになってジョンに乗るのをまたもお尻から撮り、きわどくオマンコのあたりがでちゃいそう。パオロに押し倒されるときに制服のスカートがまくれるパンチラや、ベージュのピタパンも色っぽく、そこそこかわいいし、クーデット最高。確かにオマンコ露出一歩手前の全裸をおがんだあとにパンチラやピタパンはないかもしれないが、フェチなもので…
　ローズは日本人（といっても、それっぽいフィリピン人だが）相手に踊りながらオッパイをモロのあと、Ｔバックのお尻を大きく突きだしたり、全裸になるしぐさが刺激的。別の客とはすっぽんぽんでベッドに飛び乗って上向きオッパイのアップでセックスを繰り広げ、とにかく飛び乗る瞬間にオマンコが映りそうなのにウハウハをくれる。ハダカ以外でも発狂の演技でタコのような顔をつくるなど、けっこう頑張っている。
　あとパオロから暴力的な変態セックスをうけ、怒って帰るガール・フレンド役でカトリナ・パウラが出演し、乳首のアップを含む全裸の披露をくれる。パオロに「ヴァージンよ」とモーションをかけるクリスティン・カネド（？）演じるもう一人のカウンター係や、ホテルに花を届ける業者で、ジョンの友人の女性を演じるカルメラ・サントスにもきわどいシチュエーションがほしかったが、それはちと欲張りすぎか。
　結果、ニール・“ブボイ”・タンの低レヴェルな演出などどこへやら。クーデットにすっかりイカれポンチの一編だった。