ＢＵＫＡＳ　ＭＡＹ　ＵＭＡＧＡ
（明日、朝がくる）
　
04年：ヴィンセント・フィルムズ
監督：サン・ブエナヴェントゥラ
主演：メエ・トンコ
　　　 リザ・ロッシーニ
　　　 シャンハイ
　　　 マーク・ジョニショ
　　　 ランディー・プリンス
　　　 ヴィヴィアン・ロング
　　　 フリア・テーラー
　　　 ノノン・デ・アンドレス
　　　 トニー・マナロ
　地方の貧しい村を舞台にとる愛憎劇。バロットを売って生計を立てるリザ・ロッシーニとメエ・トンコ演じる姉妹が主人公で、マーク・ジョニショ演じるリザの夫がメイに欲望を抱いている。ランディー・プリンス演じる近所の青年がメイを好きながら、マークが近寄らせない。またシャンハイ演じるバランガイ議長の息子が権力風を吹かせ、部下を従えて威張りまくる。シャンハイがメイを眠らせてレイプにおよぶや、ランディーの抗議をトニー・マナロ演じるバランガイ議長が無視する。マークがシャハイを殺し、ランディーが逮捕される。ジーン・バシリオ演じる弁護士の活躍でランディーが無罪になり、マークが包丁で脅して迫ったため、メイが家出を決意。ランディーと駆け落ちに踏みきるも、マークにみつかって失敗する。すべてをメイがリザに打ち明け、リザがマークをしめだすと、マークがなたを振りまわして村人に暴れ、トニーに射殺される。シャンハイ殺害の直後、血のついた服をマークが洗っていたようすの記憶がリザによみがえるとのストーリー。セザール・ＳＢ・アベーリアとローサリー・Ｇ・バウティスタの脚本が適当なら、サン・ブエナヴェントゥラの演出もおざなりで、とにかく低レヴェル。近所にフリア・テーラー演じる女性がオーナーの修理工場があり、ノノン・デ・アンドレス演じる従業員が従兄弟のマークの就職を頼む。フリアがマークばかりをひいきにしてジュースをあげたりや給料を上乗せに、ノノンがくさるのがコメディー部分。リザともめたことがわかってフリアが誘惑するとマークが暴力を振るい、フリアがクビをいいわたすあたり、マークのどうしょうもない性格を現わすが、いささか単細胞なようだ。シャンハイがフリアに用心棒代をとって、陰で手引きしたノノンが分け前をもらっているのは、じゃっかんフィリピンぽいかもしれない。
　それで期待のメイとリザのセクシーさはどうかだが…　朝の水浴びをマークがのぞく冒頭で、いきなりメエは俯瞰のアングルによる全裸。丸だしオッパイと水がしたたり落ちるお尻が刺激をくれる。スリップで寝るポーズでそそったあと、シャンハイに犯される際は張りがよく、肌がツヤツヤした上向きオッパイをたっぷりとおがませる。ランディーとの愛撫で露出なしは残念なものの、マークに無理やり抱かれた回想でパンティー一枚のマグロのボディーに、またも上向きオッパイが眼前に広がる。池でランディーとイチャつくラストでは上向きオッパイの乳首がドアップにまでなり、さすがメイのパワーに圧倒されるのみ。リザはスリップで寝ているときにマークが脱がせにきて、やはり張りがよい上向きオッパイに小さめの乳首が明らかになったうえ、二度目のセックスでも上向きオッパイを披露する。三度目は女性上位から座位に変わり、崩れないオッパイが興奮を呼ぶ。朝にシー・スルーのランジェリーに赤いＴバックのパンティーがスケているファッションもそそる。あとバーのホステス役でヴィヴィアン・ロングが出演していて、しけこんだホテルの水浴びでマークと戯れ、やや乳首の黒いのが気になるながらもオッパイがモロになり、真横から全裸のボディーがまずまずの魅力。修理工場へマークを訪ね、リザがきたのをノノンがごまかすジプニーの中でのセックスでもオッパイを全開にする。
　黒人のフリアに色っぽいシチュエーションがなく、ノノンの妻を演じる腕や脚に刺青だらけのカティー・ネグレテは気持ち悪いなど、マイナス要素も多いのだが、いずれしてもそこそこにかわいいメエとリザの肉体に酔えたことは間違いない。