ＢＵＢＯＴ
　
97年：Ｖ−リッチ・フィルムズ
監督：ホセ・“カカ”・バラグタス
主演：アリオーナ・アモール
　　　 トントン・グチェレス
　　　 エリザベット・オロペッザ
　　　 ディック・イズラエル
　　　 ナターシャ・レデスマ
　　　 フアン・カルロス・カストロ
　　　 ヴェヌス・ヴァルガ
　アリオーナ・アモールにナターシャ・レデスマ、これが本格的なデビュー作となるヴェヌス・ヴァルガの顔合わせとなれば、安手のセクシー・ドラマと想像するも、ウハウハな内容には違いない。
　ケソン州のカパロンガでロケし、バンカーから若い男女が銛で魚を採っている光景がみえてくる。女性のほうが濡れたＴシャツ状態であがってくるや、黒い水着のパンティーがお尻に貼りつき、肉感的なヴェヌスの肢体。シャツを脱がされるとオッパイがベロンとなり、やや乳房の上のほうに乳首がついているから、まさしくヴェヌスの巨乳。お尻を突きだしたポーズからバックのポジションに変わり、前かがみの姿勢でオッパイがプルプルと揺れる。すぐにパンティーも脱がされ、陰毛がみえる寸前でカットなものの、立背位でセックスのあとに、素っ裸で海へと飛びこむ。ここでは陰毛も浮かびあがり、泳ぐときのバチャバチャ脚を動かす際に起きる泡がなければ、オマンコまでバッチリだったのでは…
　嬉しい導入部じゃないか。
　男のほうを演じているのはトントン・グチェレスで、ヴェヌスにホの字なのに、モン・コンフィアド演じるヴェヌスの恋人が出稼ぎ先から帰ってきたため、フラれたショックでマニラへ。ノリーン・アグアス演じるヴェヌスの幼い妹がトントンにあこがれていて、涙で見送る。
　ノリーンがアリオーナへと変わる時間の経過は、幼なじみと波打ち際で遊んでいるときに岩陰をくぐりでてきたらチェンジというオーソドックスな表現で、いきなりアリオーナは短パンに濡れたシャツ。しかもフアン・カルロス・カストロ演じる男友だちと水面でジャレ合いながら片方の乳首がポロリとハミだし、アララと直す。
　なんとウハウハな登場のしかた。
　家ではとなりの部屋でヴェヌスとモンがセックスにはげみ、うめき声で眠れないアリオーナは、のぞき穴からこっそり中をみる。この小さな穴のあいているあたりが、いかにも田舎の民家っぽく、しかも向こうでは座位でもだえるヴェヌスを斜めうしろと上からとらえて、オッパイがプラプラ。
　うーん、エッチねえ。
　トントンが帰郷でアリオーナが狂喜するも、ナターシャ・レデスマ演じる妻を連れてきたから愕然。浅瀬で泣くアリオーナをフアンがなぐさめるとき、シャツからオッパイがスケていて、キャーッ。
　滝で水浴びのトントンのところへアリオーナが現われるシーンへ続き、涙ながらに「愛していた」と訴えるアリオーナに「あの頃は、まだ子どもだった」と説明のトントンの前で、アリオーナはシャツのボタンをおもむろにはずしている。オオッと、脱ぐぞ、脱ぐぞ、脱ぐぞ、と期待させ、いざシャツをパラリと落とすときはカメラが背後からの位置に変わるのがアレッという感じなものの、そのままスカートもストンと落ちて、パンティーをはいていないからお尻がモロだし。なな、なんと、おいしそうなんだー、と生ツバをゴクリと飲んでいると、前からのショットに変わって、オッパイが堂々の丸みえ。アッジャー、みごとなくらいにもみがいのありそうな、やわらかい質感なんだとカッカ燃えてくる。しかも滝の下でトントンに首筋をなめられるとき、アリオーナは乳首が立ってるじゃないか。全裸で抱き合ううしろ姿では、ギュッとお尻に力を入れていて、左右のお肉がしまった割れかたのフォームが実にそそる。
　こりゃいかんと夜にトントンがナターシャを愛撫のベッド・シーンへとつながり、今度はトントンの上に乗ったナターシャの黒いスリップから黒いパンティーの食いこんだお尻が、色っぽく目の前に迫ってくる。ナターシャは続く海岸シーンでトニー・マルティネス演じる暴漢に襲われ、フアンに助けられるときに、ウルトラ・ハイレグ・ワンピースの水着。もう、みごとなまでのトランジスタ・グラマー。フアンと逢い引きをはじめ、海岸でスリップが濡れてボディーにピタッとくっつくと、オッパイがくっきり浮きあがり、お尻のラインが明らかに。そのままスリップをはがれ、弾力的なオッパイが挑発してくるうえ、パンティーもおろされて全裸で水の中へ。透明度の高い海だから陰毛がチラチラし、こりゃ、すごすぎる。なんて騒いでいる段階ではなく、フアンがお尻をだして挿入しようとするポーズで、ナターシャのオマンコがみえそう。
　カーッ、やってくれるなあ。
　仰向けに泳いで水面からオッパイを露出や、フアンに抱きあげられて大きなお尻で挑発に、さして美人じゃないものの、ナターシャ、最高。
　不倫がトントンの知るところとなり、あとをつけて現場へとやってきたトントンがナターシャを殴る展開で、またもナターシャのオッパイがあらわに。トントンと別れる決心をしたナターシャがフアンの家へ行くと、待ち伏せのトニーに再度暴行をうけ、助けようとしたフアンに誤って反対に殺されるシーンでも、白いスリップのようなワンピースを引き裂かれてバストがこぼれ、いやはや、これもかのオッパイ三昧。
　ナターシャに嬉しい悲鳴。
　結局、大甘なハッピー・エンドまで、登場人物各位の心理をうわべでしか描いていない、ホント低レヴェルなドラマながらも、とにかくセクシーさで満足が盛りあがる。
　アリオーナにはほかにも陶器用にこねる粘土を踏むシーンで、五名の女性作業員とともに汗をかいてシャツから乳首をスケそうにするシーンがあるし、浅瀬や砂浜でビーチ・ヴァレーの場面では、ロウェナ・ゴンサレス、チェリー・アン・ゴニア、シエロ・アブレニカなどが演じる女友だちとプレー中に、シャツをめくりあげて額の汗をふくショットで、ノー・ブラだからハミ乳になり、ハッと興奮をくれる。
　鮮やかなエロス小品といえよう。
　なおヴェヌスとアリオーナの母親役であるエリザベット・オロペッザは家内制手工業的な陶器工場を経営の設定で、ろくろをまわしてエリザベットとアリオーナが壺をつくる様子からは、風俗的な興味がうかがえた。