ＢＲＩＤＥＳＭＡＩＤＳ
　
96年：ＶＩＶＡエンターテインメント
監督：アイク・ハルレゴ・ジュニア
主演：チャーリン・ゴンサレス
　　　 イナ・レームンド
　　　 ジェニファー・セヴィーリア
　　　 ジェニー・シキア
　　　 マット・メンドーサ
　　　 アルベルト・マルティネス
　　　 アラン・シア
　　　 ラリオン・アロンソ
　　　 マリトニ・フェルナンデス
　　　 チャーリー・ダヴァオ
　　　 エヴァンジェリン・パスクアル
　　　 チンゴイ・アロンソ
　　　 アナ・バウティスタ
　　　 イデーリエ・マルティネス
　四人の女性の周辺を描くドラマ。
　チャーリン・ゴンサレスとイナ・レームンド演じるのが雑誌モデルで、結婚ドレスの撮影が行われ、ジェニファー・セヴィーリア演じるのが衣装を提供の結婚コンサルタント、ジェニー・シキア演じるのが編集者。チャーリンはプールつきの邸宅に住み、エヴァンジェリン・パスクアル演じる母がテッシー・ヴィリアラマなどが演じる友人を招いて社交ダンスを練習する恵まれた環境ながら、チンゴイ・アロンソ演じる父が別居中で、家庭不和に悩んでいる。イナはカネもちを装うものの、実はイデーリエ・マルティネス演じる妹を助けて貧しい家に暮らし、ダンス教室を営む日々。自分の生まれにコンプレックスを持っている。ジェニファーはチャーリー・ダヴァオ演じる父がゲイで同性愛の血が流れ、レズに走ることをチャーリーが異常に警戒。ジェニファーはラリオン・アロンソ演じる友人から好意を抱かれるも、マリトニ・フェルナンデス演じる上司がいて、アルベルト・マルティネス演じるその夫にあこがれを感じている。マット・メンドーサ演じるカメラマンがアラン・シアなどが演じる友人を四人に紹介や、ラリオンが友人たちを四人に紹介で合コンを繰り広げる。ラリオンのケースは四人が退屈に困ったうえ、勘定で逃げられてケンカに発展し、暴れるようすをマットがカメラにおさめる。マットはチャーリンに気があるにもかかわらずイナになびき、イナが酔った拍子にセックスする。チャーリンはいったんアランとつき合うが、イチャつかれて逃げだす。ジェニファーは客にきたアナ・バウティスタ演じる大人のムードのレディーにときめき、レズ感情を抑えきれなくなる。ジェニーはアルベルトの眼中になかったものの、しだいに注目を集め、いったんは不倫のセックスを拒んだのだが、ついに一線を越えて肉体関係に陥る。イナとできたあとにマットがチャーリンに告白でこちらもベッドをともにし、チャーリンとイナが犬猿の仲に。アナとのことが心配で執拗にチャーリーが責めるので、ジェニファーはキレて家出。アルベルトはジェニーに対して夢中になるも、マリトニにバレて破たん。妊娠のジェニーを三人がなぐさめ、チャーリーはジェニファーのために準備したウェディング・ドレスを絶望から引き裂いたときに心臓発作で倒れ、それがきっかけでジェニーが帰ってくる。イナはずっと下層の出身を隠していたことを告白し、チャーリンが理解を示して二人が和解。ジェニーはラリオンの気持ちを受け入れ、チャーリンとマットの結婚式で終わり。
　プールやジャグジーで四人がふれ合い、サヴァイヴァル・ゲームに興じる余暇から、さしてリアリズムを意識におく内容じゃないのがわかる。焚き火のキャンプでジェニファーが「処女は卒業よ。ドイツ人のボーイ・フレンドにささげた」といい、四人がフランクフルトを焼いて食べるのはギャグだろう。マットの車が壊れてチャーリンとマットが押し、いつの間にかイナのいた助手席にチャーリンが座っているデリカシーのなさは、もうちょっと表情づけに工夫がほしかったところ。パーティーへ父がこないかもしれないと心配でチャーリンが撮影で笑顔をつくれないあたりも同様。それでもアランがテッシーの息子だったり、人間関係にひねりをみせようとの意図がにじみ、ビベット・オルテザのストーリーによるビベットとジーナ・マリッサ・タガサの脚本が全体をうまくまとめ、アイク・ハルレゴ・ジュニアの編集出身らしい構成力がうかがえる。表層的なフィクションにとどまった、可もなく不可もないレヴェルとして、こんなものか。
　とにかく興味の焦点は美女四人の共演に尽き、イナだけセパレーツ、三名が黒いワンピース水着で各人がゴム・ボートに乗ってプールに浮かんだり、イナとジェニファーがボディーにタオルを巻いて腰かけ、チャーリンとジェニーがバス・タブに入ってジャグジーにいたり、魅力の見せ場を用意する。中でもチャーリンとイナはモデルの設定だけに数名とまじって水着の撮影を含み、イナのセパレーツもだが、一番チャーミングなチャーリンの赤いワンピースがバツグンのプロポーションをくっきりにドキドキを呼ぶ。セックスはさすがに脱がないままで、ここはセクシー女優のイナが負けてなくて、ジャグジーでパラリとバス・タオルを落とす。一瞬、乳首に肌色のテープを貼っているのがわかるが…　スリップで寝ころんで電話のシーンはカメラがなめるように胸元やお尻をとらえ、マットが訪ねてきてもスリップなのはよいにして、身体にフィット・タイプじゃないのが不満なものの…　薄い緑のピタパン姿がムズムズとそそる。下半身にキュッとくっつき、お尻の形そのままのラインをつくり、しばらく動きまわるからたまらない。黒いピタパンも素晴らしく、イヤイヤみごとじゃないか。マットとスタジオでのセックスはオマンコのあたりギリギリまで脚をだしてシーツをかけ、背中に刺青さえなければすっかりファンになるところ。ジェニファーは今まで気づかなかったのだが、相当なる美貌と絶賛してよく、アナとのベッドは終わってワンピースのジッパーをあげる暗示のみながら、妙に色っぽい。ジェニーは赤い花びらを散らされるベッドでシーツにくるまり、オフィスのデスクのセックスで馬乗りになるも、着衣をとおす。いずれにしても四人の容貌だけでうっとりなのは間違いない。
　なおイナの新しい恋人役でジョコ・ディアスがチラリと顔をだす。