ＢＬＯＯＤ　ＳＵＲＦ
　
00年：トライマーク・ピクチャーズ／タペストリー・フィルムズ
監督：ジェームズ・Ｄ・Ｒ・ヒコックス
主演：ダックス・ミラー
　　 　ケーティー・フィッシャー
　　 　ダンカン・レガー
　　 　マット・ボーリンギ
　　 　ジョエル・ウェスト
　　 　タリン・レイフ
　アメリカ合衆国や多くの国では『ＫＲＯＣＯＤＹＬＵＳ』の題名で公開のアメリカ映画。『ＢＬＯＯＤ　ＳＵＲＦ』は南アフリカ共和国でのタイトルなようだ。
　わざわざフィリピン映画の紹介に取りあげたくなったのは、ひとえにモーリン・ララサバルの出演につきる。スーザン・アフリカも顔をだすし、とにかくモーリンが素晴らしい。
　内容的にはワニ版の『ＪＡＷＳ／ジョーズ』に、ちょっぴり『キング・コング』の前半をプラスのごときＢ級ホラー。サメの海でサーフィンの映像を撮るべく、プロデューサーのジャーディン（マット・ボーリンギ）が女性カメラマンのセシリー（ケーティー・フィッシャー）や、サーファーのボグ（ダックス・ミラー）とジェレミー（ジョエル・ウェスト）を連れて海のリゾートへやってくる。フィリピンのスービックでロケをおこない、ガイドを頼まれた現地のサニー（クリス・ヴェルティド）が迎える。サニーの妻のメルバをスーザン・アフリカが演じる。一方、リゾートにアメリカ人のジョン（ダンカン・レガー）が住み、かつて観光船の船長だったとき、乗客の少年少女が海洋性のワニの餌食になるのを救えなかった過去がトラウマ的に脳裏へ焼きついている。カネと割りきってセシリーはしょうもないヤツのジャーディンとつき合い、ボクとセシリーに関係があったみたいな雰囲気。
　なんて設定でサメの群れとサーフィンを撮影や、海洋性のワニに船を破壊されるなど、ジェームズ・Ｄ・Ｒ・ヒコックスの演出に切れ味が鈍いながら、そこそこにみせる。登場人物が順番にやられていき、最後にボグとセシリーが残る図式は、あまりにもパターン。突然に海賊グループの出現はお笑いのようで、島のジャングルに張った罠を殺害に活用し、さほどマイナスでない。ちなみに海賊のリーダーをアーチー・アダモスが演じる。
　それにしてもワニが全体像を現わすシチューションが海賊のひとりを船の甲板からパクリとくわえるジャンプだったり、ワニを退治のジョンが銛を打ちこんで海上を引きずったり、ワニと船で格闘でジョンが胴体を噛みちぎられたりと明らかに『ＪＡＷＳ／ジョーズ』をマネる。海上のワニを撮影しろとジャーディンが命じるあたりは『キング・コング』を思いだす。ジャングルにかかるつり橋は『インディ・ジョーンズ／魔宮の伝説』かもしれない。
　ワニを撃退にいたるストーリーはさておき、モーリンの魅力がすべてにまさる。ジェレミーが買って船に同行の女性のレミヤ役で、十五歳というも、実は十九歳らしく、本当は十七歳でジェレミーが性交を違法かといぶかるが、商売のくせに愛のあるフィリピンの売春婦っぽいキャラクター。ブラとパレオの水着で船に乗り、島でジェレミーと池につかってセックスにズコズコと濃厚な愛撫をくり広げる。乳首やお尻が露出の全裸に視線を奪われ、完全に悩殺をうける。セックスが終わって池につかるかっこうでの水面にのぞく乳首がかわいく、ワニに襲われる際もブラをはずしたトップレスで、形のよいオッパイとキュートな乳首をモロ。スーザン・アフリカも海を泳ぐが、着衣のままになる。
　白人だとジョンの恋人のアーティーを演じるタリン・レイフがペチャパイのバストの乳首がスケスケのキャミで踊り、乳首をだしてジョンと愛撫や、トップレスで海へ飛びこみと、お尻に食いこむＴバック一枚のトップレスに加え、ワニへあてつけに乳首を向けるも、モーリンの強烈な印象で存在がかすむ。ケーティー・フィッシャーは海賊に脱がされそうでもブラをチラりのみで、ワニへシャツをまくってみせるときに乳首を隠すうえ、海で濡れてシャツにポッチが浮かぶ程度だし、いかにも容貌が落ちる。美しいモーリンの圧倒的なパワーに負けて、白人のヒロインのふたりはオマケにさえ足りない。
　ジョンの記憶でワニに襲われる十代の女性役のクリスティン・チエンとインカ・ウォーレンバーグのうち、クリスティンは日本人かと思った。
　もう、好き、好き、好き、好き、好き、モーリン・ララサバル、大好き。