ＢＩＲＴＨＤＡＹ　ＧＩＦＴ　２
　
00年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：サブリナ・Ｍ
　　　 レイ・ＰＪ・アベリアーナ
　　　 フェルナンド・モンテネグロ
　　　 アキ・サバルテ
　　　 ジェーゴ・サルヴァドル
　　　 メロニー・ゴメス
　　　 シャンハイ
　　　 テン・テン
　四十年くらいの長きにわたる愛憎劇ながら、薄っぺらな印象なのは、相変わらずセザール・ＳＢ・アベーリアらしい内容の軽さ。でもサブリナ・Ｍがヒロインを演じるので、セクシーな要素を期待したのだが…
　いきなり海岸での殺人が冒頭。レイ・ＰＪ・アベリアーナ演じる男がサブリナ演じる女主人に首尾を報告にくると、屋敷のプールではアキ・サバルテ演じる娘がセパレーツ水着で泳いでいる。アキはプール・サイドへあがるとうしろを向き、濡れたパンティーのお尻を前かがみの姿勢で突きだすから、まずチュッチュッ。
　ストーリーはトニー・マナロとメロニー・ゴメス演じる夫妻にエリシャ・マリー・エンカルナション演じる娘がいて、メロニーはジェーゴ・サルヴァドル演じる友人と不倫中。その浮気のセックスをエリシャが目撃でトニーに報告したので、トニーがジェーゴを殺そう動き、反対に撃たれる。メロニーのセックス・ショットが欠落しているのは、ちょっと美人だけにすごく残念。ジェーゴと暮らし始めたメロニーを嫌い、エリシャはマリベット・マラルアン演じる叔母のもとで育つ。時間が流れてメロニーの役がサブリナに変わると、ヴィデオケのＧ．Ｒ．Ｏ．になり、フェルナンド・モンテネグロ演じる小金持ちにみそめられる。フェルナンドがノノン・タルヴォ演じる麻薬販売のボスを殺したため、シャンハイ演じるノノンの息子が、ヴィク・サントス演じる殺し屋と一緒に復讐。フリア・ゴメス演じるフェルナンドの幼い娘を、サブリナが母親となって代わりに育てる決心をする。
　フリアに水泳を教えるシーンでサブリナが水着ながら、プール・サイドへあがるショットがなくてアレレ。
　フェルナンドの忠実な部下だったのがレイで、フェルナンド亡きあと、サブリナにも冷静に仕えている。レイの誕生日にサブリナがセックスしてあげるが、下着のままで露出なし。
　ジェーゴがダメ男で生活に困窮のメロニーがサブリナに援助を頼むも、冷たくつき放す。ジェーゴがメロニーを殺して愛情に気がつき、レイにジェーゴの殺害を命じ、冒頭へとつながる。
　一方でフリアの役をアキが演じるようになってまた時間が流れ、アキのバースディー・パーティーでアルベルト・デ・エステバン演じる若者がアキにぞっこん。サブリナがレイにアキの警護を依頼し、デート中にノノン・デ・アンドレスとボーイ・ゴメス演じる与太者にアルベルトがからまれるシチュエーションは、いささかワザとらしいと感じるが、あとでレイのヤラセとわかって納得。頼りないアルベルトからアキの気持ちが離れ、レイへと傾く。ビーチのデートでアキはオレンジのワンピース水着を披露し、安産型の下半身むっくり体型が明らかになるも、海からあがって貼りつくボディーにはおヘソのへこみが浮かび、ゾクゾクとそそる。まあまあかわいいアキだけに、腰をおろすポーズでのヒップラインがキュート。でもレイとのセックスになり、脱がずじまいはオイオイオイ。
　アルベルトがサブリナにチクり、レイの誕生日にホテルで密会中の現場へサブリナが駆けつけ、レイを射殺のときにアキがオッパイを隠しっぱなしは、さすがに不満が盛りあがる。
　サブリナが服役し、アキが親子むつまじかった頃を回想の中で、プールにおけるたわむれが描かれて、サブリナが挑発的なハイレグ・ビキニ。オッと視線を奪うものの、かなり遠景で、もっと寄ってよとイライラ。
　レイの子を妊娠していたアキが出産。男の子がテン・テン演じる小学低学年くらいに変わり、みたび時間の流れを示すと、仮出所を許されたサブリナを迎え、平穏を取り戻すとの流れ。
　サブリナだけでなく、メロニーやマリベット、ジェニファー・ヴィセンテ演じる家政婦の髪の毛を段階的に白くすることで年齢を暗示も、住まいや周囲の環境に変化がなく、手抜きだなあと苦笑い。
　そんなことはどうでもよく、最後までサブリナにヌードがなかったのだから、期待はずれ作と切って捨てよう。アキの水着のみが見せ場か。
　なお、北カマリネス州ダエト市の街並みや教会の風景には、観光要素がうかがえた。