（傷つきやすい関係）
02/03年：ＡＴＢ−４フィルムズ
監督：フランシス・“ジュン”・ポサダス
主演：ハリーナ・ペレス
ジネット・ホアキン
チャンダ・ロメロ
トミー・アブエル
メリッサ・メンデス
レアンドロ・バルデモール
アレン・ディソン
イーアン・ヴァルデス
ダニー・ラモス
ずいぶんと強引な展開のストーリーながらも、フィリピン独特の出稼ぎ社会という状態が引き起こす悲劇といえなくもない。
ハリーナ・ペレスとジネット・ホアキン演じる腹違いの姉妹が主人公。トミー・アブエル演じる父が、メリッサ・メンデス演じるメイドに生ませた娘がハリーナ。メリッサがエルウィン・モンテス演じる男と浮気したので追いだし、チャンダ・ロメロ演じる本妻の娘であるジネットを偏愛する。
ハリーナは預かった父のカネをなくして経済的な危機を招いたため、じゃぱゆきに。アレン・ディゾン演じる農場の仲間からホレられているものの、レアンドロ・バルデモール演じる別のインテリ・タイプが恋人。ジネットもレアンドロに恋している。
日本から帰ってみるとレアンドロとジネットができていて、ショックからハリーナはアレンと婚約。でも今度はジネットが結婚資金を自分で稼ぎたいからと台湾へ働きに行った間にレアンドロと復活し、ジネットが戻ってみれば、ハリーナとレアンドロの結婚式が控えている。その夫婦の誓いのあとにレアンドロが、やっぱりジネットが忘れられないと拒否すると、自暴自棄になったアレンが飛びだしてきて、ハリーナにナイフをつきつける。
結局は殺人へと発展の、ありがちなフィリピン映画のパターンながらも、不在にするという期間が人の気持ちを変えてしまうわけで、ここに繰り広げられるドラマはいかにもフィクションだなあとの印象なものの、似たような実話はけっこうあるんじゃないか。
まあ、底辺には姉妹愛が流れているから、あと味がさっぱりしていて、とりあえずは楽しめるできといえよう。
さらに周辺部に面白さが潜んでいる点が見逃せない。
じゃぱゆきトレーニング施設で教えているのがイーアン・ヴァルデス演じるバクラで、なぜかいつも日本＝オカマの図式なのがおかしい。一回じゃぱゆきになっただけで、トミーが心臓病で亡くなると農園を買いとるし、精神病をわずらったチャンダを介護病院へ入院させるし、メリッサをダニー・ラモス演じる恋人と結婚させてあげるし、そんなに大金が得られるわけ、といった疑問というか、勘違いぶりも興味深い。またハリーナがタバコをプカプカ吸ってスレた女に変身しているのも、日本のイメージが無意識のうちにうかがえるようだ。
農園の作業風景は好奇心をそそる要素。ニンニクのような種をかけ声に合わせ、横の列になってうしろ移動しながら植える。おばさん連中を中心に、できた実をもみとりながら集めていく。この種を漬けた料理もでてきて、興味津々の光景。
ジネットがダマされるのは、出稼ぎ手配につきもののように感じる。
もっともハリーナとジネットのセクシーさがもっとも重要であるのは、いうまでもない。
まずジネットが偶然に目撃する海岸でのレアンドロとのセックスで、ハリーナはオッパイのアップをチラッ。今度はハリーナがのぞき見するジネットのオナニー・シーンで、ジネットはレアンドロとの愛撫を想像し、海岸でビキニになって抱かれたあとに、こちらもオッパイのアップを披露。ホント甲乙つけがたいキュートな乳房にモミモミしたい欲望を抑えきれないが、ハリーナは容貌がタイプじゃないから、ジネットのほうにドキドキ。でも沼で滝にあたりながらセックスするとき、ハリーナが濡れたＴシャツで乳首を浮きあがらせ、全裸になってオッパイを丸だしに、さすがカッカと燃えてくる。アレンとのセックスで、騎乗位になってみえるお尻もそそる。お互いがアレンとレアンドロをパートナーにしてのハリーナのバースディー・パーティーはビーチで、青いビキニのハリーナのほうが水着は好みなものの、浅瀬でレアンドロに飛びつき、ヒップのあたりに波がザバッ、ザバッとかかるジネットの柄ビキニにムズムズ。レアンドロがジネットに指輪を渡すデートもビーチで、黄色いビキニの水着が大胆なうえ、三角ブラに包まれたバストの谷間は、乳首がみえているよりもおいしそう。もちろん木に寄りかかってのセックスになると全裸でオッパイをチュッ、チュッと吸われ、ほれぼれするほど形のよい乳房だなあと感嘆。幹に座ったお尻のカーヴや割れかたも文句なく、理想的なプロポーション。あとハリーナにはレアンドロとの座位のセックスでお尻をなでられるショットがあるものの、オッパイは隠れたままだし、やはりヌード対決はジネットに軍配をあげる。
ほかにメリッサがピタパンで太めの下半身から熟女の色気をかもすが、セックス・シーンで露出なし。ジネットが台湾行きを相談する友人役のサラー・ウィリアムズが、ちょっと気になる存在だった。
