ＢＡＬＡ　ＫＯ…　ＢＡＨＡＬＡ　ＳＡ’ＹＯ
（私の弾丸…　あなたへの責任を負っている）
　
00/01年：リーガル・エンターテインメント
監督：ポン・メルカド
主演：ジェリク・ラヴァル
　　 　ヴィア・ヴェロソ
　　 　キエール・レガスピ
　　 　パトリック・デラ・ロサ
　　 　ディンド・アロヨ
　　　 ドン・ペポト
　　　 ディンキー・ドゥー・ジュニア
　　　 ルーシー・キント
　小品アクションとして、まあまあみれる作品といった感じ。
　ジェリク・ラヴァル演じる刑事が正義感でなく、ずるがしこい人物に設定の点が買える。冒頭に人質救出のシーンがあり、誤ってジェリクは人質のほうを撃ってしまい、このときディンキー・ドゥー・ジュニア演じる相棒が犯人から男のストリップを強要されたり、人質がオカマなのが面白い。
　ドン・ペポト演じる上司に責任を追及で停職になり、ディンキーとケンカで車を暴走させると、広場で闘鶏のところへ突っこむから、とんでもないアンティ・ヒーローだわい、とあきれる。
　ジェリクが犯罪シンジケートの大金を奪う計画を立て、メイン・ストーリーへと進展。まずはディンド・アロヨがボスを演じる一味をやっつけ、まんまと成功なのだが、このときジェリクが撃たれてアレッと思わせながらも、実は防弾チョッキを着ていたというオチは、あまり感心しない。
　警察仲間にはカネを握らせ、捜査をごまかすあたりがフィリピンっぽい。
　次にキエール・レガスピ演じる犯罪者の部屋を見張ると、当然、デバ亀に変わるのはいうまでもない。映画はヴィア・ヴェロソ演じるキエールの愛人がジェリクの前のガールフレンドだったという偶然を盛りこみ、ドラマティックに盛りあげようとするが、シチュエーションのとりかたよりもセクシー要素をプラスの意味で成功している。
　キエールからもカネを奪うや、パトリック・デラ・ロサ演じるキエールの仲間のボスがディンキーを誘拐で引き渡しシーンが続き、そこへパトリックがたれこんでいたのでドンたち警官隊がかけつけ、ドンが威張って指揮のバックに『コンバット』の音楽が流れたりといった、どちらかというとコメディー・タッチに展開。ディンキーの頭部に両サイドから発砲したパトリックの部下が相撃ちといったアイディアもあり、まずまずのテンポで退屈させない。
　いい加減な物語なものの、ポン・メルカド監督の肩の凝らない演出にとりあえずは感心。
　またジェリクが無実の人質を撃ったことにちゃんと責任を感じるシーンが挿入され、その葬式へ行くとルーシー・キント演じる母親に謝るなど、ダメなヤツながらも人間性を持たせているあたりが主人公へ感情移入を可能にする構成としてまずまず。湿っぽい要素がジャマにならない適度さなのも評価したい。
　でもまあ、もっとも嬉しいポイントはヴィアのセクシーさが爆発の点に尽きるだろう。キーエルのところでシャワーを浴びるシーンでヴィアは、何も隠さない堂々の全裸。やや太めになったけれど、オッパイはキュートだし、お尻はそそるし、陰毛はちょうどよい濃さだし、こりゃスゲー！　ジェリクらが見張る先でキエールとベッド・シーンになって、ドレスを脱がされるや、上チチ、下チチが揺れる迫力に、うわー、吸いつきたい！！　さらにはジェリクがかつての関係を回想のシーンでのピタパンがカッコいいうえ、ジェリクがセックスの夢をみる中で、ベッドから起きあがるとお尻丸だしで浴室へと向かい、シャワーを浴びるときにオッパイのアップまで披露してくれる。ツンとすました印象のヴィアの乳首は、マジで挑発的なフェロモン爆弾。極めつきはキエールを撃ったあとにジェリクがヴィアの部屋へくるシーンになり、化粧中だったヴィアは拳銃をみて手をあげるや、持っていたバスタオルがパラリと落ちて黒いビキニ下着に。今は敵であるジェリクをベッドへ押し倒してキスの誘惑で迫り、背中から拳銃をまわしていくところでは、ジェリクの上にいるヴィアのワンワンのポーズが度を越えてセクシー。黒いパンティーに包まれて突きだしたお尻のアップは、中身がみえているよりもビンビンに刺激してくる。
　いやはや、もう素晴らしすぎる！！！
　ヴィアの圧倒的な魅力があって、映画の満足度が三十倍アップしたといえよう。