ＡＳＩＮ　ＡＴ　ＰＡＭＩＮＴＡ
（塩と胡椒）
　
99年：ＶＩＶＡフィルムズ
監督：ジュン・アリストレナス
主演：エディー・ガルシア
　　　 ブラクジャク
　　 　ルーファ・メエ・キント
　　　 パトリシア・ハヴィエール
　　 　ライアン・アイゲンマン
　　　 ロイ・アルヴァレス
　　　 リー・ロビン・サラザール
　　 　ジュン・アリストレナス・ジュニア
　　 　エース・エスピノサ
　　 　レス・コルテス
　　　 リチャード・クアン
　スティーヴ・マックィーンの『拳銃無宿』を年齢的にタイムリーにはみていないのだが、賞金稼ぎという商売を始めて知ったのは、あのＴＶシリーズだったように思う。これはフィリピンにも賞金稼ぎがいるんだなあ、というのがわかって興味深い作品である。
　いや、待てよ、映画だけのフィクションの世界かな…
　なんてことはさておき、エディー・ガルシアとブラクジャクという、題名の塩と胡椒どころか、あまり一緒にいて水と油のようになじみそうにない二人の共演が、吉とでるか、凶とでるかを確かめてみよう。
　ロイ・アルヴァレス演じるシンジケートのボスが殺人の現場を目撃のルーファ・メエ・キント演じるＧ．Ｒ．Ｏ．を探しだす依頼を、エディー・ガルシア演じるヴェテランの賞金稼ぎが警察から受け、ブラクジャク演じる駆けだしの賞金稼ぎがシンジケートから受けるのだが、どちらが先に発見するかという展開が中心ではなく、意にそわないながらも行動をともにすることになった二人の、ソリの合わないズッコケ・コンビぶりが描かれる。警察にはライアン・アイゲンマン演じるシンジケートのさしがねの冷酷な殺し屋がいたりで、賞金稼ぎたちの行動が先を読まれ、後半はシンジケートの追っ手からの逃亡劇になり、あまりひねりがきいていない。予想通り最後はボスと対決で終わるものの、銃撃戦に迫力が乏しく、アクション的にはかなりハズレといえる。
　主役の二人をとれば、エディーの皮肉をまじえたクールさが醸しだすユーモアと、ブラクジャクのナンセンスなバカっぽさの個性をぶつけ合うも、やはりこう、一種の相乗効果を生まず、かえってさむーい結果に陥っている。ステージ・シーンを含むブラクジャクのラップによる主題歌も、それほど冴えていない。
　結果的に主人公が賞金稼ぎである必然性が少なく、刑事であってもよかったような内容なので、残念ながら凶とでたといえよう。
　でも女優陣のセクシーさは吉どころか、大吉もので、まずエディーの恋人にあたるダンサーに扮したパトリシア・ハヴィエールがすごい。賞金を手にやってきたエディーのいる店で、クレオパトラ風の冠と、光沢のブラにＴバックのパンティーという衣装でステージを披露において、まさに核爆弾級のボディー。しかもこの衣装の挑発的な動きだけで十分に興奮をくれるのに、ちゃんとステージのラストにはうしろを向いてブラをはずし、横チチをみせるので、映画の冒頭のほうにくるこのシーンで早くもイキそう。
　ただしエディーが楽屋へ入るや、ほかのダンサーたちのトップレスが散在は嬉しいが、パトリシアとベッドになったとき、雷雨の外からガラス越しにのぞきこむような撮りかたなのがちょっと不満。
　ルーファも期待通りで、まずロイとのベッド・シーンはよくみえないものの、エース・エスピノサ演じる恋人の屋敷へ逃げてきたとき、白いビキニを大胆にプールで泳ぐ。当然、水からあがったあとの貼りつきとヒップラインがキュートなうえ、レス・コルテス演じるよこしまな欲望を抱いた手下がうしろから乳をもむところで、ビキニにくるまれた胸の谷間が視線を奪う。エースとのセックスでは、一瞬だけれども乳首がポロリに、アッと声がでそう。
　逃亡途中で池につかって水浴びのシーンもドキドキを誘発し、白い衣装からオッパイがスケてるぞと鼻息が荒くなるうえ、ブラをとって、アヤヤ、トップレス、パンティーを脱いで、アヤヤ、全裸とビンビン状態に。そのまま泳ぐや、水面にはルーファの素っ裸のボディーが浮かんでみえていて、もーうたまらん。
　敵のあじとへ侵入する際に、パンティーを丸みえにロープをつたわっていく姿もあり、ルーファ最高。
　映画の見どころの90％はパトリシアとルーファの魅力だといえよう。
　あとブラクジャクが「クリントン」と名乗ってセックスしようとするときの「ルウィンスキー」と名乗る白人風の娼婦（アンジェラ・バルセナか？）や、オロンガポのゴー・ゴー・バーで踊るＴバックのダンサーの二人も目の保養をくれた。