ＡＳＡＷＡ　ＭＯ　　ＭＩＳＩＳ　ＫＯ
（あなたの妻は私の奥さん）
　
97年：グッド・ハーヴェスト・プロダクションズ
監督：ジュン・Ｐ・カブレイラ
主演：ヴィア・ヴェロソ
　　　 パトリック・グスマン
　　 　エミリオ・ガルシア
　　 　シーラ・イズラエル
　　 　ウィニー・コルデロ
　　 　ジミー・ファブレガス
　死んだと思った夫が生きていたために、新しい夫との間に三角関係へと陥る妻のコメディー。とくにどうってことないのだが、ヴィア・ヴェロソが妻を演じていて、そこそこ楽しめる。
　パトリック・グスマン演じる最初の夫との結婚式のあと、初夜になって、ヴィアはブラをとるや、パトリックにオッパイをもまれ、バストの谷間をなめられる。ここは乳首の露出はなく、あとにおあずけ。
　セックスしないうちに、パイロットのパトリックが緊急の仕事で呼びだされ、そのまま事故に遭遇で行方不明。七年間待ったヴィアは、ずっと彼女にあこがれていたエミリオ・ガルシア演じるパトリックの親友と再婚を決意。結婚式のあとに初夜を迎え、ウェディング・ドレスを脱がされると、白いビキニの下着姿がまぶしい。
　記憶喪失だったというパトリックがセックスになる直前に戻ってきて、またもおあずけ。
　しばらくは二人の夫が抜けがけで先にセックスしようとオロオロのギャグで笑わせるも、ヴィアがシャワーを浴びているときにエミリオが忍びこんでくる設定で、うしろから撮ったり、エミリオに抱かれるポーズで撮ったオッパイをギリギリまで露出ながら、ニプレスをつけているのがチラチラみえてしまう。この乳首のところに肌色の絆創膏のようなものを貼ったオッパイがかえってそそる感じで、かなりのウハウハもの。
　パトリックとエミリオが、それぞれ「俺がエスコートする」とヴィアのシャツの袖を引っぱり、ビリビリッと破ってブラ一枚に脱がすだけでなく、スカートまでおろしてパンティー丸だしに、といったあたりもなかなか色っぽい。
　シーラ・イズラエル演じる女性の殺し屋が登場で、いよいよセクシー合戦に突入。パトリックとエミリオは「俺が俺が」とシーラのシャツの袖も引っぱってボロボロに裂くが、ブラにはならないまま。ジミー・ファブレガス演じるヴィアの父親がとなりに住むようになったシーラのベッドへ侵入も、まだヌードはおあずけ。
　ヴィアとシーラのエアロビ・シーンでレオタードのプロポーションを披露のあと、パトリックとエミリオを加えた四人で滝のある沼へ行くシーンで、ついに濡れたシャツからヴィアもシーラも乳首をバッチリにみせる。まずまず美人のヴィアのオッパイに圧倒されるのはもちろんだが、おばさん顔のシーラもオッパイをスケさせるだけでなく、水着のパンティーをお尻に貼りつかせ、けっこう頑張っている。
　ただパトリックを殺そうとベッドに誘ったシーラが、あれよあれよという間にセックスされるシーンは、もっと脱いでほしかった。
　ストーリーとしては、シーラがヴィアを誘拐し、パトリックやエミリオと銃撃戦になるクライマックスがイマイチで、ちょっといただけない。中盤までのバカバカしさのほうを買う。
　また「ジャッキー・チェンか」との台詞があるが、どちらかというとブルース・リーのようなマネでケンカするパトリックとエミリオのくだらなさにパワーを感じるも、コメディー・センスとしては不自然に同居のジミーと、ウィニー・コルデロ演じるパトリックの母親のほうが上だと思わせる。
　ウィニーのアクの強いうるささなど、いかにもフィリピンっぽくてクスクスもの。
　まあ、ヴィアの大胆なヌードがもう少しあれば、満足できる作品だったかもしれない。