ＡＮＧ　ＬＩＨＩＭ　ＮＩ　ＫＵＲＤＡＰＹＡ
（クルダピャの秘密）
　
08年：ズーム・シネマ・エンターテインメント
監督：
主演：ジェニン・デシデリョ
　　　 ジョン・アパシーブレ
　　 　エミリオ・ガルシア
　　 　ソフィア・ヴァルデス
　　　 エリカ・フエルテ
　　 　パオロ・リヴェロ
　　 　フリオ・ディアス
　田舎の漁村における愛憎劇で、ジェニン・デシデリョ主演のエロティック作。第二班監督と助監督にクレオ・パンリナワンのクレジットが読めるながら、監督と脚本にクレジットがなく、いったい誰の演出なのかが不明になる。この信じられないアホさかげんはさておき、どことなくホヴェン・Ｍ・タンかなと感じる。
　ロミー・ヴィトゥグがディジタル撮影の特徴を使った原色ふうの画面で岩場の海岸の風景をとらえ、崖にたつ粗末な小屋で売春がおこなわれる暗示のあと、ドラマへ入る。
　バンカー・ボートをつくる人たちがみえる村にダンテ（エミリオ・ガルシア）とディグナ（エリカ・フエルテ）の夫婦が住み、朝にダンテが愛撫を強要にスケベ男ぶりを示し、抵抗のディグナに愛がさめた暗示は伏線。ディグナの姉のクルダピャ（ジェニン・デシデリオ）が同居し、夫と別れたらしい。ダンテとの関係を後悔のディグナに「あなた、幸せなの？」と皮肉をいう。マニラから逃避で現われたベニー（ジョン・アパシーブレ）と知り合い、村には宿がないのでホーム・ステイさせる。クルダピャの勝手な行動をダンテが嫌い、ベニーのパンツ一丁の水浴びをクルダピャとディグナがのぞく。水商売の女（ソフィア・ヴァルデス）がベニーに声をかけていたが、家庭のいざこざでくさるダンテがその女の店で飲み、トイレでオシッコ中に迫られるも、やめろと拒む。どうやらダンテには男の愛人（パオロ・リヴェロ）が存在し、ホモらしい。欲求不満のディグナがベニーとセックスに進むや、水商売の女が誘って、こちらもベニーとセックス。
　小屋での売春の実態を何度かはさみながらの進行で、そんなのクルダピャがやってるのはバレバレじゃないかと感じつつ、ベニーが噂を耳にはさみ、小屋へきてみれば、やっぱりクルダピャがいる。ベニーとセックスで姉妹丼のあと、ベニーがディグナを連れてマニラへ帰る。回想でクルダピャが売春の小屋でダンテがホモとわかってからかい、ディグナに結婚の非賛成を忠告も、ディグナが好きなのとダンテと一緒になった記憶がよみがえる。ダンテは愛人にディグナとのことを謝り、ホモ・セックスで抱き合い、翌朝に嫉妬の愛人に刺される。ディグナとマニラへ向かうバスの中、ベニーはダンテに手を握られたホモのプロポーズを思いだす。ひとり残ったクルダピャが家に火をつける。
　これにベニーと親しくなり、マニラへ戻るのを手引きや、水商売の女の店でうだうだと飲む初老のファビアン（フリオ・ディアス）の存在がからむ。
　とくにどうのこうのとのべる内容でもないが、とりあえずジェニン・デシデリオのヌードが見せ場をくれる。ベニーと立ち愛撫で素っ裸がそそり、顔は角度によって美人で、角度によってさほどじゃないも、とにかくプロポーションが素晴らしい。お尻が丸みえの背中からの全身に興奮が高まるや、背面にそってもだえるポーズで乳首がバッチリのオッパイに我慢の限度を越える。ハミケツのパンティーをチラつかせながら寝るかっこうと、スケぎみのスリップも視線を引きつける。
　ソフィア・ヴァルデスは店のステージで踊るときにピンクの下着のブラをはずし、腕で乳首を隠す。トイレでダンテを誘惑もピンクの下着で、パンティーのまわりにシー・スルーの布を巻く。崖の草原でベニーとセックスはスカートをまくり、シャツを脱いで乳首をポロリ。
　新人のエリカ・フエルテ（フエンテと表記のケースもある）は容貌が平凡でタイプに遠いも、ダンテにワンピースからパンティーをぬきとられるのに抵抗のあと、窓の外でおばさんたちのゴシップ談を聞く際のスリップで盛りあげ、パンティー一枚の水浴びで乳首の色が薄く、全体の形がとんがったオッパイを濡らせる。だたしベニーとセックスは花柄レースのカーテンの奥に乳首のアップをうかがわせるにとどまり、こっそり夜の二回目はワンピースを脱いでもオッパイをみせずじまい。
　あらゆる意味でジェニンの全裸以外は、イマイチの印象かな。