ＡＮＧ　ＬＡＬＡＫＥ　ＳＡ　ＰＡＲＯＬＡ
（燈台の男）
　
07年：ビヨンド・ザ・ボックス・プロダクションズ
監督：ホセリト・アルタレホス
主演：ジェニファー・リー
　　　 ジュスティン・デ・レオン
　　　 クリスピン・ピネダ
　　　 ハリー・ラウレル
　　　 デクスター・ドリア
　　　 アラン・パウレ
　　　 シェリー
　ディジタル作品におなじみのホモをあつかう一本。
　バタンガスの燈台の近くに暮らすティショ（アラン・パウレ）が女神（シェリー）をみるプロローグがおかれ、今は年老いたティショ（クリスピン・ピネダ）が墓の手入れをしている。実は肉体関係を迫ったものの、女性と結婚でフラれた男のフィデルの墓で、女神の想い出や同性愛の苦しみなどを若いマテオ（ハリー・ラウレル）に語る。その話に影響をうけたマテオは、同級生のスゼット（ジェニファー・リー）と恋愛中。たまたま都会からＣＭのコピーライターというジェローム（ジュスティン・デ・レオン）がやってきて偶然にマテオとスゼットのセックスをのぞき、マテオにときめく。画家を志すマテオをマニラへ誘い、同性の同棲をはじめる。ゲイの人生を認めるか、ストレートに女性と結ばれるか、マテオが自分のアイデンティティーに悩む内容。
　マテオの靴が新しいのに、近所のおばさんのアチェンサ夫人（ウィルマ・ルサンタ）が「ナイキなの」とたずねたり、オカマのペリダ（モンティ・パルガオ）がスマンを売っていたり、フィエスタが近いので少女のアンナ（マリエル・ヴァレラ）が小銭の寄付を集めたりの田舎の生活ぶりがおもしろく、ジェローム宅のとなりのメイド（ミルナ・クルース）が「ジェロームの新しい同居人？」ときいたのに「従兄弟です」と答えるあたりから、マテオの複雑な心境と同性愛への偏見がうかがえる。ジェロームのパトロン的なおばさんのルーシー（デクスター・ドリア）がバタンガスで出会ったと知ってマテオに「バタンゲーノか」ととい、マテオの「ビコール出身です」に反応が日本の県民性に似たフィリピンの州民性のあらわれ。知り合いのカップルが二組（メイアイ・ファブロスとレックス・ボニフェ＝本作の脚本家、アンナ・リャオとベンジー・ヒラド）くわわってのホーム・パーティーに都会の退廃がにじむ。描きかけのヌードの自画像にマテオが重なるイメージが、ホセリト・アルタレホスの狙いを視覚化する。とプラスでみるながら、あくまで小品の表面的なレヴェル。
　ホモのセックス描写がねちっこく、ゲーッと吐きそうになるが、これはびっくりの大胆さといえる。マテオとスゼットの白昼のセックスを窓の先でながめ、パンツに手を入れてジェロームがオナニーをはじめるとき、ジュスティン・デ・レオンのチンポの亀頭がチョロりに仰天だったものの、さしたる露出度じゃなかった。隠れビーチへきてジェロームとマテオが全裸で泳ぎ、マテオが朝に全裸でベッドから起きあがるのにお尻ばかりかチンポが丸だしなうえ、アトリエでのホモ・セックスでジェロームのチンポがアップにうつる。マニラへきたあとのホモ・セックスはお尻のもみ合いにアナルがみえそうだし、騎乗位でチンポを自分でしごき、二回目はアナルやチンポのつけ根がチラつく。またペリダが夜に外でチンポをなめさせてもらうも、払ったカネが少なかったのでパンツ一丁にむいて服をとる男役のアルヴィン・レイエスがお尻をだし、女神をはさんでティショが抱くフィデル役のセノ・アレハンドロがチンポをポロリ。
　当然ながら男のハダカは勘弁してほしく、ジェニファー・リーのヌードがウハウハをくれる。マテオとセックスで騎乗位と正常位にもだえ、美乳の乳首と形のよいお尻をおがませる。立ってマテオと全裸で愛撫し、メテオにフェラで乳首をバッチリに露出。燈台の中でパンツ一丁のマテオといて、パンティー一枚のトップレスに乳首を全開にする。女神役のシェリーはジェニファーよりもファンなので、赤いシースルーの薄い布で踊り、乳首がスケスケの美乳に大興奮を呼ぶ。
　やっぱりシェリーは色っぽいなあ。