ＡＮＧ　ＫＡＰＩＴＢＡＨＡＹ
（隣人）
　
03年：イムス・プロダクションズ
監督：フミルデ・“ミーク”・ロハス
主演：アルベルト・マルティネス
　　　 ジョエル・トーレ
　　　 ベリンダ・ブライト
　　　 ミシェル・エステヴェス
　　　 ダリア・ラミレス
　　　 ソフィア・ヴァルデス
　　　 エドウィン・レイエス
　　　 クロイド・ロビンソン
　　　 ブディー・プラド
　　　 イヴァン・カマチョ
　ベリンダ・ブライトのセクシーさが爆発したエロス作。衝撃的なデビューをかざった前の『ＳＳＳＨＨＨ』を上まわる過激な内容になっている。
　とは大げさな表現かもしれないが、とにかくベリンダ・ファンは狂喜のできだといって間違いないところ。
　アルベルト・マルティネス演じる建築家が主人公で、それなりに裕福な中流家庭の生活を送る二枚目。女性関係にいたってクールなのだが、ある日、ダリア・ラミレス演じる家事をまかせている中年女性が、姪を同居させてもいいかと頼んでくる。この姪がベリンダで、盲目の娘という設定。アルベルトは可憐な美しさと純真な心を持つベンリダにいかれ、ベリンダもアルベルトのやさしさに引かれて自ら身をゆだねる。二人は結婚し、郊外の家へ移って幸福な日々だったのだが…
　近所にジョエル・トーレ演じる音楽家が住んでいて、ジョエルの奏でるヴァイオリンの調べにベリンダが興味を抱き、ジョエルも盲目のベリンダにヴァイオリンを教える。まったく浮気とは無縁の交際だったにもかかわらず、アルベルトが猛烈に嫉妬。ついにベリンダとジョエルがちちくり合っているとの妄想に取りつかれて、悲劇の結末を迎えるわけである。
　途中、アルベルトとベリンダの初夜に、ダリアが鶏を切り刻んで儀式のようなことを繰り広げるのが少数民族の慣習を紹介しているようで好奇心をそそるものの、あまり心理にからんでこないのはなぜ？　ジョエルが演奏している音楽に合わせてベリンダが踊るシーンは、彼女の魅力をアピールしたのだろうが、最後にスカートをまくってパンティーをみせるとはいえ、脱がないままだからいささか長い。ソフィア・ヴァルデス演じるジョエルの妻が、ジョエルの家にベリンダが座っていただけでカッと怒り心頭で追いだすのも、相当に単細胞な表現。ベリンダが盲目だと気がつかないわけないだろう、といった作劇上の無理が生じている。ピストルを持ってアルベルトがジョエルの家へ駆けつけたとき、ジョエルとソフィアは昼間から寝室でセックスしているのに、玄関の鍵が閉まっていないとは、フィリピンじゃ考えられないはず。
　なんて短所をいくらでも指摘できる、決してほめられた展開ではない。
　アルベルトが自殺するラストで、誤ってジョエルとソフィアを殺したと後悔にかられたのか、ソフィアをベリンダと勘違いしたままに絶望へ追いこまれたのかを曖昧にイメージをふくらませる点は、ちょっと買えるかな。
　まあ筋立てがどうこうよりも、ベリンダの肉体が放つパワーが映像という媒体をフル活用し、全編に圧倒的な迫力で見せ場をプラスしているのが嬉しい限り。まずアルベルトのベッドへやってくる初セックスで、斜め上からのオッパイがキュート。郊外の家へきたあとは、着がえのショットでシャツを脱ぎ、正面から堂々のオッパイをモロだし。実に張りとツヤがよく、ポコンと理想的な丸みをおびた美乳であることか。ジョエルが訪ねてくるとき、ちょうど水浴び中で、全裸のうしろ姿から振り返ると陰毛までのぞくショットは、やや遠景なのが惜しい。アルベルトとピクニックへでかけ、滝の下で抱き合うときにワンピースが濡れるのに、貼りつきがイマイチなのが残念など不満な部分もあるが、それはささいな要素にすぎない。アルベルトにジェラシーが芽ばえるきっかけのジョエルがベリンダを送ってくるシーンで、ベリンダの下半身にピタッとフィットし、お尻の割れかたがくっきりと浮きでるまで食いこんだももひきのようなパンツ・ルックがおいしそう。アルベルトがクライアントなどとマニラのバーで飲むシーンでは、ＡＪ・チンとマイカ・メンドーサ演じるダンサーが極小の紐ビキニで挑発的に踊っていて、けっこうよだれものにウハウハなのだが、それをみるアルベルトの視覚の中で一人がベリンダに変わり、たっぷりとベリンダが極小ビキニ姿を堪能させてくれるうえ、カメラがボディーをなめるように撮るからヘロヘロ。とにかく全裸でなくてもベリンダはスゴいんだから。たまたまジョエルがベリンダの落とした携帯電話にでたため、アルベルトがいてたまらなくなり、仕事を放り投げて戻ってくるとき、アルベルトの妄想の中で携帯を受けるジョエルの横には、オッパイ丸みえのベリンダが…　ピンク色の乳首といったら、乳頭の感じといい、乳輪の大きさといい、これ以上ない好みのタイプ。とにかく吸ってみたいのなんの。ジョエルとセックスしていると勘違いするイマジネーションでは、全裸のベリンダの腰から下へのカーヴがヴィーナスと呼びたいほどのみごとさ。とくにお尻の形は特筆に価する。ソファで騎乗位になってもだえると、全裸のプロポーションを真横からとらえていて、ホント美の極致との形容がぴったりくる。乳首の立ったオッパイが迫ってきて、もう我慢できない。
　パーフェクトに悩殺された、と告白したい。
　またアルベルトのことを好きな同僚をミシェル・エステヴェスが演じていて、セックス・シーンで赤いボディコンを脱いでいくポーズがそそる。終わってアルベルトがさっさと帰るから、怒って立ちあがったときにみせる全裸のうしろ姿は大胆なものの、やや画面の暗いのがマイナスといえる。
　ソフィアはジョエルとのセックスで騎乗位になると、オッパイをドバッと全開でウヒョヒョヒョヒョ。女性上位でレースの半Ｔバック・パンティーに包まれたお尻を突きだし、そのパンティーにジョエルが手を入れておろそうとするしぐさにカッカ興奮が高まった。