94年：ニュー・ホライズンズ
監督：チャールズ・フィリップ・ムーア
主演：マリア・フォード
チャーリー・スプラドリング
ジミー・ブルーム
ボブ・マクフェアーランド
チャンダ
ジェシカ・マーク
ハワイを舞台におくも、実はフィリピンでロケのアメリカ映画で、アメリカ合衆国とフィリピンの合作。プロデューサーがシリオ・Ｈ・サンチャゴになる。
セクシーさメインのＢ級アクション。
野郎どもにレイプ寸前の娘を母親の依頼で女探偵のブリット（チャーリー・スプラドリング）が助ける。姉妹のダンサーで歌手のデライラー（ジェシカ・マーク）とリーナ（チャンダ）に切りとった人間の指輪をはめた指が送られてくる。ブリットのもとへデライラーとリーナがボディーガードを頼みに現われ、警部のアーロン（アントニオ・バッチ）の紹介。直後にブリットが脅迫犯人のボブ（ジミー・ブルーム）に殺される。姉の彼氏だったアーロンとつきあう妹のジョー（マリア・フォード）が刑事で、デライラーとリーナのボディーガードを引きうけ、アーロンとともに姉のブリットと、指を切断の娼婦の惨殺事件を解明の捜査にのりだす。
冒頭でボブがアンゴラの恨みとカール（ジョン・ケーター）をビルから転落死させ、ウェディング・ドレスを娼婦に着せる。アーロンの相棒のマイク（ジム・モス）がＦＢＩに照合で、ボブがヴェトナム戦争の特殊部隊の出身。アンゴラへ傭兵でいった経歴や、ヴェトナム時代に現地の女性と結婚式でＭＰに花嫁の指を切りとったうえに殺された過去のトラウマを調べる。元傭兵たちがたむろする飲み屋のバーテンダー（ニック・ニコルスン）などをしめあげてジョーがボブの隠れ家をつきとめるも、アーロンが重傷をおい、惜しくも逃げられる。一方、デライラーはマネージャーのダニー（ジェームズ・パオレッリ）とパトロンのルーソ（ボブ・マクフェアーランド）の二股をかけ、犯罪組織のボスのルーソを以前にジョーが逮捕の関係でルーソとジョーが犬猿の仲。ダニーの説得にもいうことをきかなくなったデライラーをルーソがみかぎり、保険金目的で部下のルイス（ハリー・ストーザルコフスキー）とロッドマン（マーク・ダフィー）に殺害を命じる。その襲撃をジョーが退け、デライラーを次のいけにえと狙うボブもルイスの手下をバラす。ジョーがルイスとロッドマンに、ルーソの右腕のディーノ（スティーヴ・ニコルスン）と処分のうえ、ついにルーソをしとめる。ダニーを始末のボブがリーナを拉致のあと、デライラーを連れさる。
マニラ湾の風景や、マカティーの住宅地の道路などにフィリピンでの撮影がうかがえ、バーでケンカの際につかむビール瓶もサン・ミゲルになる。傭兵たちの中にフィリピンのアクション俳優のロナルド・アシナスがまじる。
病院を抜けだしたアーロンがジョーを援護に参戦はよいにして、銃撃戦はまだしも、生死をさまよった傷が完治しないうちに格闘は、いくらなんでも無理と苦笑いがおきる。
デライラーとリーナのクラブのショーがストリップなのに、まず嬉しい要素が盛りあがる。ボブがターゲットにさだめるきっかけをつくるウェディング・ドレスのＳＭもどきは、デライラーが赤、リーナが白のコルセットをはずし、Ｔバック・パンティーでトップレスも、オッパイがジェシカ・マークとチャンダのふたりともシリコンの巨乳っぽいかな。ボブのひんしゅくをかうリハーサルのダンスもＴバック・パンティーでトップレスだが、スタジオを歩くリーナのボンデージ衣装のＴバックが視線を誘う。
ジョーはルイス一味のふいをつく急襲にＴバック一枚のトップレスで戦い、股を大胆に開く蹴りの応酬で相手をバシバシと倒す。でも引きしまった肉体のマリア・フォードはオッパイが揺れず、乳首の形が好みの外。アーロンとセックスの騎乗位もオッパイをだす。リーナを拘束のボブの要求でデライラーに代わってストリップのステージはもちろんトップレスのうえ、前がかみのポーズでＴバックのパンティーにアヌスがのぞきそう。ただし乳首モロのヌードよりも下半身にピタピタのえんじのパンツでヒップラインをくっきりに暴れるほうがムズムズとそそり、ここは個人的なフェチ趣味。
チャーリー・スプラドリングは脱がないままに終わる。
ボブの犠牲になるオッパイをあらわの娼婦は一人目がフィリピン人で、二人目がフィリピン人かどうか不明。
まあ女優の魅力が弱いとはいえ、ポール・マスラクのストーリーによるシンプルな内容を脚本兼任のチャールズ・フィリップ・ムーアがいい意味で下品に語り、そこそこに楽しめる。
※ この作品は『レディ・スコルピオン３ 必殺女刑事』の題名でヴィデオ発売されたことがある。
