ＡＮＧＥＬＡ　　ＳＡＢＩＫ　ＳＡ　ＰＡＧＭＡＭＡＨＡＬ
（アンヘラ　愛を望んでやまず）
　
97年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：パオラ・ベレンゲル
　　 　パトリック・デラ・ロサ
　　　 ジャニス・フラド
　パオラ・ベレンゲル主演のセクシー作。さすがに美人とはいかないが、ちょっとそそる容貌が気になる。
　ミンダナオを舞台に、若いアンヘラ（パオラ・ベレンゲル）が田舎で父（ロッコ・モンダルバン）と暮らしている。近くには幼なじみのシモン（パトリック・デラ・ロサ）が住み、同居のソフィア（ジャニス・フラド）を母と慕うも、ソフィアは「本当の息子じゃない」と虐待する。色っぽい中年女のソフィアは街で商売のついでに飲み屋で知り合ったアンディー（ディック・イズラエル）にちょっかいをだし、いやがる少年（アルウィン・ロヘリオ）へカネをあげていたぶる。たまたま脚の悪い男を連れこんでソフィアが家でセックスをアンヘラがのぞき、自分も性的なめざめでオナニーをはじめる。生理がきてアンヘラがうづき、シモンを求めるも、ソフィアとのごたごたで落ちこんでいたシモンが拒む。山で自給自足をいとなむ隠者のラムシャ（ビル・バルドリッジ）を訪ね、全裸で祈りを捧げているのを目撃で、ラムシャに処女を奪われる。さらに父が買ってくれたワンピースで街へでかけ、バス置き場の掃除夫や石炭をたく男を誘惑でセックスをかさねる。一方でマニラに裕福なビジネスマンのサルガド（ポンズ・デ・グスマン）がいて、秘書（ジョイ・ゴンサレス）に「ミンダナオへでかける」といっている。サルカドがあらわれたのを知ってアンヘラの父があわててボートで逃げだすも、転覆で亡くなる。まだアンヘラが幼いころ、父は浮気現場に遭遇で、相手の男ともどもに妻（クリスティン・ジョイ）をのこぎりで残酷に殺した過去をもつ。サルカドは警官を伴って孫を探していたのだが、ソフィアを「連れ去りの証言がある」と拘束。二人っきりになったアンヘラとシモンは愛を確認し合う。
　滝の流れる池の間に粗末な小屋が建ち、ラムシャがふんどしや真っ裸で「アラー」と祈るのが妙な印象で、サルカドの雇う運転手がイスラム帽をかぶるなど、ミンダナオにムスリムのイメージが強いのはフィリピンの感覚か。街のマーケットに少年の引ったくりがいたり、ソフィアやアンディーがたむろする飲み屋のオーナーがオカマなのもフィリピンっぽい。この飲み屋でケンカが起きるも、奥で従業員が冷静に作業しているあたり、セザール・ＳＢ・アベーリアの細部の手抜き演出を感じる。
　まあストーリーはアンヘラのヌードを盛りこむための狂言回しにすぎず、あってないごとし。アンヘラ役のパオラ・ベレンゲルは、まず白いワンポースや前開きの白いシャツにノー・ブラで、全編にスケチチを披露する。杜で魚を採る浅瀬、ボートで街へいく父を見送るビーチ、父に進学したいと話す岩場、シモンが魚を食う横で神に祈る池のほとり、パンティーに手を入れてオナニーの部屋の中、魚を釣る浅瀬、父にパンティーがのぞく座りかたを注意される庭、マンコから血がでて痛そうに歩く池に沿った道など、ときに濡れて貼りつきを含む乳首のポッチが視線を奪う。ソフィアの化粧品を使ったとケンカをラムシャにとめられるときは、脇が大きく切れたシャツの横にハミチチがドキッとスケベ心をくすぐり、生理痛をこらえるシーンでのパンティーのチラチラが刺激的。掃除夫とのセックスは男が全裸なのに、ワンピースをまくられてパンティーがみえるのみで、シモンとの夜のセックスはイマイチの露出ながら、もちろん素っ裸もふんだんにでてくる。いきなり初登場のシーンからして池で泳ぐ全裸に乳首が浮かび、白い布の服で潜る水中撮影のあと、ガバッと海面へ全裸で飛び跳ねる。シモンをからかって池でシャツを脱ぐシーンは、オッパイがモロだし。ラムシャに処女を捧げて「痛い」と大声で叫ぶセックスで、乳首まで全開のみならず、上向きオッパイの美しさを強調のうえ、全裸のボディーに陰毛がチラつく。石炭係とのセックスで乳首をポロリにくわえ、ラストのシモンとのイチャイチャがハイライト。洞窟で抱き合うや、全裸で泳ぐ水中撮影で盛りあげ、海からあがると全裸でビーチを走り、オッパイがプラプラと揺れる。シモンにかかえあげられて、斜め下からのアングルでお尻の奥にオマンコがみえそう。それにしても大きさが適当で乳房の形がよく、乳首の色も文句なしのオッパイに、割れかたが理想的なお尻と、パオラのヌードはパーフェクトに近い。
　熟女のジャニス・フラドも負けてなくて、黒いパンティーをおろし、お尻を丸だしにオシッコすれば、アンディーに太腿をさわられたあとのセックスで巨乳の乳首を上向きに全開。別の男とのセックスで白いスリップにスケチチ、アンヘラに気づかれるセックスでオッパイを一瞬にドバッ、シモンが欲情でオナニーする寝姿でパンティーが貼りつくお尻の突きだしポーズをとる。クリスティン・ジョイも不倫のセックスでオッパイをバッチリに迫る。
　もっとも少年時代のシモンを演じるジョン・ジョン・エチャヴェスが冒頭にチンポをふりながら真っ裸で走り、少女時代のアンヘラを演じるミシェル・ジャヴィエールが真っ裸で立ち、こんな幼い子のヌードは今なら児童ポルノじゃないかと驚く。アンヘラの母と不倫の男のチンポがチョロりや、パトリック・デラ・ロサのアナルののぞく寸前のお尻にはゲーッ。
　なおアンヘラを父は「アンヘラ」と呼び、シモンは「アンゲラ」と呼んでいて、フィリピンの名前のカタカナ表記はむつかしい。