（変則の… アンドレス・デ・サヤ〔愉快なアンドレス〕 第三部）
86年：ゴールデン・ライオン・フィルムズ・インターナショナル／ブカン・リワイワイ・フィルムズ
監督：カルロ・Ｊ・カパラス
主演：ヴィク・ヴァルガス
グロリア・ディアス
カチュポイ
アーニー
レナート・デル・プラド
ジャニス・フラド
デビー・ミラー
ミッチ・ヴァルデス
アンドレス・デ・サヤの原作者であるカルロ・Ｊ・カパラスが自ら脚色で監督の第三作。これまでとはタッチや内容が異なっている。
相変わらず洗濯を命じられるアンドレス（ヴィク・ヴァルガス）だが、軒先で小さな米屋とサリサリ・ストアーを経営し、ナプキンを買う女性客のオマンコをチェックを妻のマチルデ（グロリア・ディアス）にみつかって怒られる冒頭にはじまり、浮気で映画にいったのもとっちめをうける。ちなみに映画館ではランペル・コファンコ主演の『ＫＩＲＩ』が上映されている。アンドレスがかかわったデモをマチルデが機関銃をもって制圧し、デモのリーダー（ロドルフォ・“ボーイ”・ガルシア）が妻（アメリア・クリソロゴ）に頭があがらないなどのエピソードが続き、今回はマチルデが銃を撃ちまくるなどの暴力が目だち、フィリピン人の日常を皮肉った第一作に比べ、非日常のフィクションなのに首をかしげる。アンドレスがプライヴェート・ジプニーに乗り、たまたま銀行強盗の一人（ダニー・ラブラ）がカネの袋をアンドレスの車に隠す。それで大金持ちだと大喜びのアンドレスだが、しっかりカネはマチルデの管理下におかれる。こっそりアンドレスがもちだして伯父のアラチャンバ（カチュポイ）と遊びにつかうも、マチルデはエクササイズのジムの経営に乗りだす。幼い息子（アーニー）が、アメリカ合衆国育ちのファラ（デビー・ミラー）と一緒に帰ると、アンドレスがファラに対して浮気心がムズムズ。一方で強盗団のボス（レナート・デル・プラド）がアンドレスの所在をみつけ、マチルデとファラと息子をら致する。
これはもう、ただの荒唐無稽なドタバタ劇で、安易さばかりが感じとれる。
もっともセクシーな要素だと、今回がトップに違いなく、個人的には嬉しい作品。
設定がエクササイズのジムなため、グロリア・ディアスはかなりの割り合いをレオタードですごし、肌色のタイツをはいているが、黒などの五タイプのうち、競泳っぽいデザインのもので片脚をあげてのエアロビクスでヒップラインをくっきりにみせる。ヘビ柄っぽい光沢のレオタードは好みのコスチュームになり、ハイレグの股間がたまらない。またベッドでスリップ、ソファでスリップ、アンドレスにマッサージをうけるときに黒い短パンのほか、お尻に食いこむ短パンを披露や、下半身にフィットの黒いジャージーがムズムズとそそる。ボスの拷問でジャージーを脱がされないのは不満だが、機関銃で暴れるグロリアのお尻がピタピタ素材のジャージーでプルプルと揺れる。
デビー・ミラーもバストの谷間がギリギリで、スカートのスリットにのぞく太腿が挑発的なドレスでそそったあと、伸びやかにエクササイズをおこない、薄紫の光沢レオタードが好みのコスチュームなうえ、うしろ向きで百八十度開脚のポーズをとり、お尻を突きだすかっこうが射精寸前に追いこむ。もうひとつの光沢レオタードが魅力を倍増にくわえ、けっこう美人なのにチュッチュ。
アンドレスが口説くジムのトレーナーの四人組はジャニス・フラド、ロレイン・シュック、ジョイス・アン・バートン、ハイジ・メレンドレスが演じ、ジャニス以外は区別がつかないが、ジャニスは赤いタイツがお尻に食いこむ黒いレオタード、アンドレスのマッサージでのヒップに貼りつくレオタード、あとの三人もニタイプのレオタードで迫るばかりか、アンドレスに誘われたビーチでジャニスが背中の大きく開いたヒップの曲線を強調のワンピース、ぞれぞれ三人は黒白の縞のワンピース、青のワンピース、くびれが鮮やかな黒白のワンピースと水着の誘惑をくれる。
マチルデがかよっていたジムのオーナーを演じるミッチ・ヴァルデスは太めのボディーが迫力ながら、ニタイプのレオタードでお尻がキュッと切れあがる。
リナ・クリソストモ、ビボット・フラド、ジジ・フラド、ジェン・ベルナルド、ベイビー・デル・リオ、ライラ・トレンティノ、ベーブ・パルラデ、ダイアナ・パルラデ、ベス・パルラデ、アーリン・サムソン、ジジ・レイエスなどが演じるトレーナーたちにはおばあちゃんが混じるも、レオタードでボディーを包み、前かがみでバストがこぼれそうなかっこうのものや、アンドレスのマッサージにヒップラインを浮かばせるものなどが視線を奪う。
まずはグロリアとデビーの光沢レオタードで悩殺に倒れたしだい。
