ＡＭＯＲＳＥＫＯ　（ＤＡＭＯＮＧ　ＬＩＧＡＷ）
（ラヴ・グラスの実　野草）
　
01年：レオ・フィルムズ
監督：リコ・タリマン
主演：ハリーナ・ペレス
　　 　リタ・マグダレナ
　　 　ジーン・サブリッツ
　　 　ラヴリー・リヴェロ
　　 　リト・レガスピ
　　 　パオロ・リヴェロ
　　　 アレン・ディソン
　　　 ＪＣ・カストロ
　　　 ハロルド・ピネダ
　　　 フランシス・エンリケス
　青いビキニのリタ・マグダレナと黒いビキニのハリーナ・ペレスがプールにいて、二人とも「せーの」でブラをとり、オオーッと驚かせたと思ったら「今度はパンティーよ」で全裸に。仰向けで泳ぐときに水面からオッパイだけでなく、陰毛が浮かんでいる。
　うわー、すごい出だしで嬉しくなる。
　男を求める発作が起きるという性的な病気を持つ女性を扱う作品である。ハリーナ演じるのは市長の娘で、乗ったタクシーの運転手を誘惑したり、近所の建設労働者を愛撫したり、男子トイレに隠れて待ち伏せしたり、身体が燃えてきたら自分を制御できなくなる設定。慈善事業などを行って人気とりをしているリト・レガスピ演じる市長にすれば、イメージ・ダウンだから頭をかかえている。
　病気の原因は子どもの頃に両親の浮気によるセックスを目撃したという、いかにもありがちなトラウマ。リトが家政婦を襲っただけでなく、ジーン・サブリッツ演じる母も若い男をかかえこんでいる。ジーンが下着姿を披露して、中年の色気を堪能させてくれるサーヴィスにウハウハ。
　たまたまパオロ・リヴェロ演じるひったくり強盗と出会い、貧民街の彼の家に出入りするようになって癒され始め、パオロに簡易食堂を経営させることで小さな幸福をつかみかけるも、ハリーナが裕福な階級の娘だと知ってパウロが消えてしまう。絶望したハリーナは自殺未遂を起こし、ラヴリー・リヴェロ演じる精神科医が心理を分析。彼女を助けられるのはパオロだけだとわかる。ラヴリーが相変わらず知的な美貌でうっとりさせ、ブチューッとキスしたい。
　リタ演じるハリーナの親友が、アレン・ディソン演じる恋人とともにパオロを探しだし、ハッピー・エンドとなるのはいうまでもない。
　これに浮気性が直らないＪＣ（フアン・カルロス）・カストロ演じるハリーナの兄が、フリア・ロペス演じる捨てた恋人に射殺されるエピソードが加えられていて、遊びの代償は怖いよ。
　とくにどうってことない内容だが、ハリーナを治療することによって仮面夫婦となっていたリトとジーンが愛情を取り戻す構成なのは、まずまずだった。
　まあ、ハリーナのヌードが予想以上に満喫できる点は、ものすごーく納得。ちょっと寸胴気味でジーンズが似合っていないものの、オッパイの迫力は真に圧倒的。パオロとのセックスは三回あり、水着の日焼け跡がある乳房のなまめかしさや、下から、横から吸いつかんばかりの乳首のドアップにカッカ燃えまくる。陰毛までバッチリ露出した立位にもびっくり仰天。
　町で男に抱きついてブラをはだけ、警察に自宅まで送られてくるシーンで、ブラをしたままシャワーを浴びる姿にもそそる要素がある。
　またリタがアレンとのセックスでオッパイをモロだしにしてくれるし、フリアがＪＣと戯れるときにオッパイをポロンと露出で、とりあえずはビンビンもの。
　既成の映画音楽を平気で使用する安手作品だが、ヌードの魅力でよしとしよう。