ＡＬＩＰＩＮ　ＮＧ　ＴＵＫＳＯ
（誘惑の奴隷）
　
00年：レオ・フィルムズ
監督：リコ・タリマン
主演：ハリーナ・ペレス
　　 　アリオーナ・アモール
　　　 ロイ・アルヴァレス
　　　 レオ・ラバゴ
　　　 パメラ・オルティス
　　　 ハロルド・ピネダ
　　　 ロサンナ・マグダレナ
　　　 ボーイ・フェルナンデス
　ハリーナ・ペレスの主演第一作であり、アリオーナ・アモールとの共演。となればセクシーな内容に決まっているが、推理仕立ての構成で楽しめる。本格的な犯人当てゲームにはほど遠いものの、とりあえず退屈させないできだ。
　乳首がやや浮きでたスリップでハリーナが窓から嵐の中、パンツの中へ手をつっこんで全身を洗っているレオ・ラバゴ演じる使用人をみるところから始まり、あとで日を改めて同じシチュエーションが再度でてくるも、まとめて一度に撮ったのが歴然の手抜きにオイオイ。ロイ・アルヴァレス演じる地元の名士が下半身不随で、ハリーナを囲っていて、屋外でヌードのスケッチをするシーンが二回あり、こちらもほとんど変化を加えない表現姿勢にあきれを招く。モデルとしてポーズをとるハリーナが、ショットによって身体の前に布をあてているだけだったり、腰のうしろにも巻いていたり、まったくつながりを気にしない荒っぽさにいたっては、演出の基本を欠く。ロイがオマンコの近くを描くために筆を動かすとき、実際に立つハリーナのオマンコの近くと布のかぶさりかたが違うだろう、との強引さが平気なあたりからは、細心の配慮を持たないリコ・タリマン監督が、かえって大物に思えるほど。
　ストーリー的にもロイ宅の家政婦を演じるのがアリオーナで、レオとできている。でもレオはハリーナを慕っていて、強引にアタックするや、ハリーナから拒まれる。その光景をロイが遠くからながめて笑みをうかべる変態っぽさはゾクゾクを呼ぶところ。ついにハリーナが落ちてレオにアリオーナがからみ、ロイがハリーナを折かんする。といった人間関係において、レオが殺されるのだが、事件が起こったあとにハロルド・ピネダ演じるロイの甥がパメラ・オルティス演じる恋人と一緒に帰ってくる展開は、いきなり容疑者からはずれるわけでどんなものか。当然ながらハロルドがハリーナやアリオーナを口説き、パメラが嫉妬する流れとなり、二人はわざわざ殺されに現れたみたいな存在で、もう少しアイディアを練ってほしいなあ、と落胆させる。
　ボーイ・フェルナンデス演じる刑事が捜査しているようでいて、さっぱり謎解きに参加しないのもイマイチ。
　とくに惜しいのはハリーナのミステリアスな過去の活用で、レオが殺されるときにちょうどハリーナはレオに抱かれる夢をみていたのだが、ロサンナ・マグダレナ（ここではロサナと表記されている）演じる正体不明の女性がイメージとなって顔をだし、ちょっと幻想的なタッチでオッと引きつける。あとでどんでん返しの伏線だぞと期待したのに、グラディス・メエ・サントス演じる少女時代のハリーナがみたロサンナの記憶が、殺人の動機に対して核とならない不思議さよ。
　レーイ・ベハル演じるロイの運転手を何度も怪しく強調する稚拙さは、小学生向けミステリー入門教室じゃないんだから、とバカにするしかない。
　もう短所のかたまりばかりで成り立っているみたいな内容だが、全編にエロスを漂わせながらの犯罪劇だけに、最後まであきさせなかったようだ。
　ハリーナのボディーは随所に炸裂しまくっていて、完全に驚愕のレヴェル。ロイがスケッチするシーンでは、レーイもながめる中、布でオッパイを隠しただけの全裸。シャワーを浴びるときに、オッパイもお尻も丸みえで誘惑してくれる。レオから庭の温室で脱がされるシチュエーションになって、短パンをおろしたパンティーのアップが、お尻にキュッと貼りついていて素敵。すぐにパンティーがズルズルとむかれる。レオに抱かれる夢ではオッパイをモロで、うーん、スゲーじゃないか。一人もだえるポーズから赤いスリップで乳首が浮かんでいたり、抱き枕であえぐ姿の黒いランジェリーが挑発的だったり、レオからの折かんで短パンの上からオマンコを杖でペシッとつつかれたり、乳首の形がくっきりにスケたスリップで寝ていたり、セミでもカッカ燃えさせる。
　アリオーナはレオと昼間に温室で抱き合ってパンティーをはぎとられ、夜に部屋でセックスを始めると、女性上位、騎乗位、正常位でオッパイをプラプラ。ハロルドの忍びこみを受けると、ハイレグ・パンティー一枚で、オッパイのアップにウハウハ。張りのよい乳房とキュートな乳首が圧倒してくる。
　さすがにパメラはハロルドとの二度ある濡れ場でガウンをはだけてオッパイをチラつかせたり、ハイレグ・パンティーの股間で迫るも、ハリーナやアリオーナに負けるのはしょうがないか。乳首のアップからわかる色合いなど、好みじゃないと落胆だし、ハダカのまま死体となっているかっこうでの上向きオッパイの形が崩れていたり、サーヴィス精神は嬉しいが、興奮をあおらないまま。
　ほかにレオの妹を演じたプリスティナ・ロペスがかわいく、ひょっとして肌をさらすかなあと妄想するだけでビンビンだったが、残念ながらでてこなかった。