ＡＬＩＰＩＮ
（奴隷）
　
03年：ヴィンセント・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：メエ・トンコ
　　　 ステラ・Ｌ
　　　 マーク・ディオニショ
　　　 アンジェラ・コルテサ
　　　 ライアン・ムーニョス
　　　 ライカ・ロメロ
　　　 ノノン・デ・アンドレス
　三人の女優のボディーでみせるセクシー作。ストーリーはオマケみたいなもの。
　いきなりマーク・ディオニショ演じる殺し屋にトニー・マナロ演じる中年男が撃たれる巻頭で、トニーにカネをねだっているライカ・ロメロ演じる愛人が細い紐パンティー一枚を披露する。ちょっとかわいい容貌だし、小さめのオッパイがモロだしのうえ、Ｔバックの食いこんだお尻がキュート。
　貧民街に暮らすマークにはアンジェラ・コルテサ演じる妻がいて、暴力夫のマークがアンジェラを衝動的に殴ったあと、冷静に戻ってセックスを始める。ここは闘鶏や、パワー・ショベルが泥をすくうスラムの光景の挿入とともに、扇風機で二人の腰のあたりを隠した撮りかたに不満を残す。
　テス・オリアス演じるトニーの妻から報酬を受けとると、今度はマークが卒業試験でカネの必要なメエ・トンコ演じる学生を口説き、浮気のセックスへ。ここも赤いライトの画面に焦点がぼやけ、さっぱり興奮を招かない。
　ホント、再びマークの暴行でアンジェラが家出し、マークの回想によるベッドでアンジェラの乳首がみえたオッパイくらいしかセックス描写はそそらなかったものの…
　大胆なヌードの散りばめがウハウハの誘惑をくれる。マークが訪ねてくるときにメエは水浴び中で、石鹸を手にオッパイをもみほぐすようにヌルヌルと洗う。バス・タオルを巻いてでてくるや、マークにパラリとはずされてお尻が丸みえの全裸。メエを「妻だ」と連れかえり、マークが部屋に囲ったあとは、浴室から鏡台の前に座って赤いパンティー一枚がまぶしい。全開のオッパイに白いブラをつけ、パンティーの食いこみをなおすポーズで半ケツに割れ目がチラつき、ホント視線を奪ってやまない。ライアン・ムーニョス演じるメエの幼なじみが訪ねてきて、田舎における思い出のエピソードでは、川で洗濯するメエをライアンが押したおし、濡れたシャツに乳首がくっきりと浮きあがる。マークがライアンの存在に気がついてメエを殴るシーンへと続き、いつの間にかメエは黒いパンティー一枚のトップレス。乳首がドバーッと惜しみなく迫ってくる。
　テスの逮捕後、マークのもとへ警察がきて、マークが盗難車でメエとライアンを連れて逃げたあとがしばらくつまらなくなる。途中でライアンを殺し、妻の実家へと着いてみれば、妻はアンジェラでなく、ステラ・Ｌが演じている。美人のステラの登場に期待が盛りあがるながら…
　奇妙な三角関係の生活へとうつり、マークが力ずくでステラにセックスを強要するのをメエがじっと我慢の展開で、ステラに露出がないのはなぜ？
　マークがメエを呼びつけてセックスのときはワンピースからオッパイがポロリなのに、最後までステラはオッパイをださず、けっこう残念な要素になっている。
　メエが妊娠で安全な出産のためにノノン・デ・アンドレス演じるステラの兄が、マークの留守をみはからってメエを町へ向かわせようとすると、マークにみつかって足の裏を切られる。マークが腹ぼてのメエをもボコボコに合わせたため、ステラがマークを殺す。
　十年後にステラが出所。メエが大きくなった息子とともに迎え、ようは薄っぺらな友情の話。
　あー、くだらねー、とあきれるながらも、拍手もののエピローグがついている。ワザとらしい偶然のシチュエーションでステラとメエがアンジェラをみかけ、マークに体を許した従姉妹だとステラが説明する中で、アンジェラは黒いＴバック一枚になってシャワー・ルームへと入る。パンティーが食いこんだお尻はヴォリュームたっぷりのふくらみが形よく、プルプルンと揺れるのに質感が伝わる。マークがドアを開けると全裸で立ち、シャワーをかけながらの愛撫でオッパイを堂々にもだえまくる。
　もー、メエとアンジェラが存分にハダカを堪能させてくれたし、ライカのワン・ポイントもプラスで、文句はいうまい。
　ごっちです。
　なお、マークの隣人であるルビー・レアルやグロリア・ヴィダリオン演じるおばさんたちがいつもトランプしたり、ウワサに夢中なのは、いかにも貧乏庶民といったイメージだった。