ＡＬＥＸＡＮＤＲＡ
　
86年：シネマティック・インターナショナル
監督：エルウッド・ペレス
主演：アンジェラ・ペレス
　　　 リザ・ロレナ
　　　 ハイメ・ファブレガス
　　　 ロイ・アルヴァレス
　　　 ヴァル・ソット
　　　 リズ・アリンドガン
　　　 クリスティナ・クリソル
　　　 ジャニス・フラド
　　　 ランベルト・ロレンソ
　アンジェラ・ペレスが脱ぎまくったセクシー作で、もう興奮の悩殺の洪水といえる。男好きするタイプだったため、運命にもてあそばれる女性の変転のドラマでもある。
　カレッジを卒業したアレクサンドラ（アンジェラ）はほそぼそと商売を営む母（リザ・ロレナ）に苦労を強いている。ディヴィソリアへ母と近所のおばさん（ヴァンジー・ラバラン）が商品を仕入れにいくのが今と同じで興味をそそる。妹のセシル（クリスティナ・クリソル）は隣人のロニー（ランベルト・ロレンソ）と密かに愛し合う。たまたま面接へでかけた会社で社長のコルテス（ハイメ・ファブレガス）の秘書がセクハラを怒って辞め、かわりに売りこんで後釜におさまる。さっそくコルテスがイチャイチャをはじめ、会議のあとに殴って気絶させるとアレクサンドラを犯す。泣く泣く愛人状態を認めたものの、リゾートでコルテスが取り引き先のリコ（ヴァル・ソット）に会い、契約をとる目的に「家族のためにもなる」と説明でアレクサンドラにリコとのデートを頼む。それならとリコのハートをつかむのに成功するが、タガイタイのマーケットで知人のナティー（ナティー・サンチャゴ）に逢い引き現場をみられ、母に「不道徳だ」と家を追いだされる。リコにプールつきの豪邸に囲われて家政婦のエマン（フローラ・ガセル）をつけてもらうとコルテスがリコともめ、フラれたコルテスが心臓発作で入院。その病室でアレクサンドラにチンポをもんでもらったコルテスが昇天する。リコの妻のマル（ジャニス・フラド）がやってきて発砲騒ぎを起こしたり、母と弟（ＥＲ・エヘルシト＝ジョージ・エストレガン・ジュニア）にアレクサンドラが小切手をあげても拒絶で不和が解消しないまま、伯母（ロルナ・ヴィリアヌエヴァ）の援助でリコがアレクサンドラに輸入家具店を開かせる。すぐにリコに新たな愛人のドリス（リズ・アリンドガン）ができたとわかると、家具店に現われたジェリー（ロイ・アルヴァレス）をアレクサンドラが逆ナンパでキープする。アレクサンドラとドリスの目の前でマルがリコを撃ち殺し、次なるカネづるにジェリーの伯父のフレディー（トニー・カリオン）にアプローチで高額な宝石をもらう。リムジンで空港へ乗りつけてフレディーが飛行機で出発に部下たちがみおくり、財閥ぶりをうかがわせる。相変わらず豪邸にとどまるアレクサンドラのもとへジェリーがスポーツ・カーで駆けつけると、入浴中のアレクサンドラがジェリーのチンポをつかんでひよっこあつかいする。今度はロニーが人気歌手になったと知ると誘惑し、カラオケが一般的じゃなかったころなのか「カリオケ」といっているのを直すのがおかしい。そして貸し金庫に宝石をあずけたとき、ジェリーにつかまって暴行をうける。ジェリーの子分たちに生き埋めにされそうになるも、ボスをたらしこみ、スキをみて逃げる。実家までくるや、アレクサンドラを助けようとした母がボスに撃たれる。生き埋め現場と実家の位置関係がいい加減で、ご都合主義の印象を残す。
　内容のくだらなさはさておき、女優の魅力の表現がうまいとされるエルウッド・ペレスだけにアンジェラ・ペレスをこれでもかとエロスの女神にもちあげるのが歓喜を呼ぶ。コルテスにスカートをまくられ、丸だしパンティーのお尻をもまれたうえ、レイプでパンティーをおろされて陰毛がモロに。強姦で汚いとシャワーでボディーを洗う全裸はオッパイとお尻、陰毛に水がしたたり、コルテスの愛人を了承のベッドでパンティー一枚のトップレスから素っ裸になる。リコとキャンピング・カーでのセックスはオッパイとお尻をとらえる息をのむような全裸でリアルな正常位と騎乗位にもだえ、エマンがみるのを気にせず、室内プールで泳ぐビキニのあと、リコが全裸のフリチンできたので自分も素っ裸に水の中で抱き合い、陰毛をスケさせる。ひとりでプールは最初から全裸で泳ぎ、プール・サイドにあがるとタオルでオッパイをおさえながら電話をもってお尻を全開に歩く。ジェリーと騎乗位のセックスのオッパイとお尻が迫る全裸は前かがみの姿勢がドキドキを招き、入浴中にジェリーの訪問でバス・タブから立ちあがって泡のついた全裸のボディー・ラインを披露が下半身を刺激する。しかもガラス張りのシャワー室で泡を流してオッパイと陰毛がチラつき、オッパイを隠さない全裸で外へでてくる。ロニーときた夜のビーチでもスルスルっとパンティーをおろして全裸になり、オッパイからお尻、陰毛まで惜しみなくみせまくる。ジェリーの子分を油断させるのがオッパイをモミモミだけで乳首をださないながらも、全編に素っ裸の挑発があふれ、もはや快楽の桃源郷といった感じ。ときに角度や表情、メイク・アップやヘアー・スタイルによってイマイチだが、とにかく美人のアンジェラだけに我慢などできるわけがなく、ひょっとして体内の精液がゼロになるかもなんて極限にまで追いつめてくれる。
　しかもリズ・アリンドガンがお尻に食いこむパンティー一枚で下向きオッパイを揺らせ、ベッドからプールへお尻をバッチリに全裸で走り、こちらもチャーミングなのでイキそうに燃える。ジャニス・フラドがプールへ落ちてアレクサンドラと格闘し、巨乳がポロリで乳首をあらわにする。クリセルダ・クリソルがロニーとのセックスで下着をおがませ、キュートなブラの谷間とパンティーのヒップで視線を引きつける。リゾートでリコのつれたメヌーパと名のる白人っぽい女性のヒップラインの鮮やかなワンピース水着がおいしそう。ほかにロニーのガールフレンドらしい役のジャネット・トレスがちょっとかわいかったり、ロニーのバック・ダンサーにまずまずのものがいたりだが、アンジェラのすっぽんぽんだけで十分すぎるくらいに満足。
　アンジェラ、素晴らしい。

※　この作品は『情事の傷跡』の題名でヴィデオ発売されたことがある。