ＡＫＩＮ　ＫＡ　ＬＡＭＡＮＧ
（あなたは私だけのもの）
　
97年：ＭＡＱプロダクションズ
監督：タタ・エステバン
主演：アヤ・メデル
　　　 ジョルジア・オルテガ
　　　 アドニス・ラクサマナ
　　　 ウルスラ・オルティス
　　　 カルロス・モラレス
　　　 アーチー・ヴェントサ
　アヤ・メデルを主演にしたセクシー・ドラマなら、内容なんてどうでもよくて大歓迎である。映画は始まってすぐのところで、アヤが入浴して全身をみがくシーンを用意している。バス・ローブをパラりと脱ぎ捨て、お尻をあらわにバス・タブへまたいで入ると、泡まじりのお湯の中でボディーをクネクネと動かしてみせる。濡れて光る肌に、理想的な形のオッパイがこれでもかと視線に飛びこんできて、ダラーンとよだれがたれちゃいそう。お湯から下半身を持ちあげるポーズでは陰毛もおがめて、たっぷり五分近くもあろうかというワクワク・シーンに早くもまいりました。
　物語はいきなりアドニス・ラクサマナ演じるビジネス・マンとウルスラ・オルティス演じる妻とのテーブルの上での愛撫から始まり、ウルスラの黒いパンティーに浮きあがるヒップラインがキュートだが、容貌的にイマイチだからドキドキしない。アドニスがアーチー・ヴェントサ演じる社長から至急バギオへくるように命じられ、アーチーも向かうのだが、社長にはカルロス・モラレス演じる不良っぽい息子がいることが示される。実はカルロスとウルスラができていて、ジャマなアドニスを殺そうというのが骨格。カルロスはジョルジア・オルテガ演じるバギオのフィットネス・ジムの女経営者に殺人を依頼する。観光映画的なバギオの紹介シーンのあと、白いホット・パンツで射撃練習するアヤが登場して、彼女がジョルジアの仲間であることがわかる。先に書いた入浴シーンのあと、全身をくるんだ黒いピチピチのレザー・パンツでバギオ空港へと向かう。
　よくわからないまでも、アヤのような女性に妻だといわれたらホイホイついて行ってしまう心理は理解できるし、山の中の一軒家に閉じこめられるも、いきなり胸のあたりがスケスケで乳首がのぞいているスリップ姿で誘惑されたら、つい逃げだそうなんて気持ちがうせてしまうのも納得。階段での愛撫になって、またもやアヤの乳首のアップにみているこちらはビンビン状態。ベランダでのセックスも興奮ものだし、そのあとの全裸で胸のあたりをシーツで隠すも、お尻丸みえで階段をあがるところを斜め下から撮ったカットでは爆発しそう。
　アドニスが空港で財布を落とし、それをたまたまジョン・デンヴァー・ラソン演じる係員がアヤの同級生だったという偶然があったので、親切心から届けてあげようとするのだが、残忍にもジプニー強盗団に殺される。死体を焼くカットは女神の像の前で炎をあげるように撮られていて、タタ・エステバン監督は妙なところに凝るものだ。
　まあ開発と山岳少数民族の問題もチラりでてくるのだが、深入りはしていない。
　ジョンがアドニスと勘違で報道され、ジョルジアもカルロスもアドニスが死んだといったんは喜ぶのだが、あとで間違いとわかって殺しにやってくるのだから、考えてみれば単純なストーリー。
　アヤの見せ場はまだまだ用意されていて、アドニスに銃を向けるものの、やっぱりダメと愛撫に変わり、シャツを逃がされるとオッパイがベロン。何度みてもあきない、みごとな乳房であることか。ジーンズのホット・パンツを脱がされ、アドニスが半ケツをなめながらＴバックのパンティーをはぎとると、キュッと閉じたお尻の割れ目の下はオマンコがみえる寸前。
　うわー、もう頭がパーになりそう。
　殺しを実行しなかったことで、シルヴィア・マリー・ストーン演じるジョルジアの手下の筋肉ガールに追いまわされる幻想をみるシーンでは、いきなりバギオの商店街をビキニの下着姿でアヤが走っている。おそらく隠し撮りだろうが、たまたまいた周囲の一般人たちが、尼僧さんまで何があったのと振り返っている姿が映っているのが面白い。追いつかれてブラをむしり取られ、今度はＴバックのパンティー一枚でオッパイを丸だしにしてプラプラ揺らしながら車道を走る。偶然、通りかかった車のドライヴァーが、よく事故を起こさなかったものだと思えるほど。こんな軽犯罪まがいの撮影をようやるよという感じだが、アヤの度胸のよさは拍手もの。ハッと幻想から目覚めるときがトップレスなのも、嬉しい悲鳴をあげたくなる。
　結局、アヤがアドニスを助けようとしてジョルジアもシルヴィアも殺すのだが、自動小銃を持つ姿がけっこうサマになっている。アヤは正当防衛にならないから、警察へ連行されることに。
　マニラへ帰ったアドニスをカルロスが襲ってきて、車の中で発砲のシーンは、一体どっちが死んだのだろうと迷わせるようなアイディアが盛りこまれている。ウルスラが亡くなるのは、アヤとハッピー・エンドにするための常套手段。留置場にいるアヤをアドニスが訪ねてきて、めでたしめでたし。
　アヤが乗馬の風景をバックにエンド・タイトルが始まるから、なーんだ、これはアイドル映画だったのかとの思いがわきあがる。アヤのようなカワイコちゃんのエッチなアイドル映画だから、まったくもって大歓迎だが…
　ストーリーのくだらなさなんて忘れよう。
　風俗的な面では、シルヴィアがブラからオッパイをポロりとだしてレスリングをするショーがあるディスコが興味津々。この“ストロベリー・フィールド・ディスコ”というのは本当にあるのだろうか。
　またジョルジア・オルテガはいつも通りのエキゾティックな容貌ながらも、アヤと一緒にいるといかにもランクが落ちて、えっ、こんなにブスだったっけと思わせるのがつらい。もう少し露出もほしかった。